「ふぁ〜あ。ちょっと眠くなってきたな…」
食欲と性欲を一度に満たしたせいで、人間のもう1つの欲求、睡魔が一気に僕を襲ってくる。すっかり重たくなった瞼を擦りながら廊下を歩く。
それにしても最高だった。美人な先輩2人に甲斐甲斐しく奉仕してもらうなんて、僕のような冴えないオタクには一生かかってもできないシチュエーションだっただろう。
「さぁて、保健室でも行って昼寝でもするかぁ」
昼食の時間はそろそろ終わってしまうが、眠くて仕方ない。それに、1時間ぐらいサボっても大した問題ではない。3年1組の教室を出た僕は、保健室へと向かうため、階段を降り始めた。
「…あっ!」
階段の途中。踊り場の曲がり角に差しかかる直前、階段を上ってくる小さな影が視界の端に映る。僕とは反対側から来ているらしいその人影にぶつからないよう、はたと足を止めるも避けきれず肩と肩をぶつけてしまう。
「きゃ…っ」
相手の女がスマホに夢中になっていて前方への注意が散漫だった上に、僕の体格が良かったせいで、ぶつかった拍子に女だけが小さな悲鳴をあげながら数歩仰け反った。
「ちょっとぉ、アンタ何なのぉ?前見て歩いてよぉ」
女は後ろに尻もちをつきそうになるのをすんでのところで踏み留まって、こちらを見向きもせずに、文句を言い始める。
「えぇ…。そっちがぶつかってきたんじゃないか」
背は小さいくせに態度はでかい女だ。僕はぶつかる寸前で立ち止まったし、今のはどう見たってこの女が前を見ていなかったせいでぶつかった単なる自業自得だ。だというのに、この女ときたら僕を一方的に責め立ててくるなんてまったく良い性格をしている。
「はぁ〜?マジきもいし」
それでも女は非を認めることはない。謝るどころか、未だにこちらを見ることもせずに、顔をムッと顰めながら、僕と触れ合った肩を毛虫でもついたかのように手でパッパと払っている。
「ねぇ、キミ、1年だよね?名前はなんて言うの?」
女がそそくさとこの場を去ろうとして向きを変えたのを呼び止める。これだけ馬鹿にされて見過ごすというのもなんだか腹が立つ。実際僕は、クラスや学年内では空気のような扱いをされる程度で済んでいるが、それ以外ではこういう酷い扱いをされることもある。まあ、この女の性格が特別悪いだけかもしれないが。
それにしても、この女、見た事がない顔だ。よく見れば結構可愛い顔をしているのに見覚えがないということは、恐らく同学年ではないだろう。どちらかといえば幼な顔をしているし、3年生ってことはないだろう。
「何よ、しつこいなぁ。まあ、1年だけどさぁ。っていうかなんで名前なんて…」
ぶつかったぐらいで名前を聞いたりしたのを不審に思ったのか、ようやく女はこちらの方を向いた。瞬間、肩の上で切りそろえられたミディアムヘアがふわりと揺れて、ばっちりと目が合った。
「あ…っ。え、えと…、あの…。名前は加藤美希、です」
ぶつかった相手が僕だと認識した途端に催眠の効果が出始めたのか、生意気だった女が突然しおらしくなって素直に質問に応えてくれるのが面白い。
「あ、そうだ!ねぇ、美希ちゃん。僕、今から保健室に行ってサボろうと思ってるんだけど、一緒に来てよ」
「…保健室ぅ?…なんでアタシがそんなこと。アタシ、今から授業なんだけどぉ…」
1人でゆっくり寝ようと思っていたが、ここで出会ったのも何かの縁だ。美希に膝枕でもしてもらえば、きっとぐっすり眠れるに違いない。そうと決まれば早速、目的の保健室へと向かうとしよう。僕は美希の腕を掴み、そのまま階段を下りていく。一方の美希は僕の提案にぶつくさと何かを言いながらも、大人しく僕の後を着いてきてくれていて何だか可愛らしい。
「…ふぅ。ついたついた。美希ちゃんも、ちゃんとついてきてえらいねぇ」
しばらくも歩かないうちに、保健室の扉の前に辿りついた。初めは状況を理解できていなかったのか、何やら言っていたようだが、ここまで来て完全に催眠に堕ちてくれたらしい。
「は?えらい…?アンタの言う通りにするなんて、当然のことじゃないの?」
「…ふひひぃっ、そうだねぇ。それじゃあ、失礼しまぁ~す」
『命令に従うことは当然』。催眠に侵された美希は、潜在意識からそれをすっかり信じ込んでいる様子だ。階段でぶつかったのが僕だと知る前までは、あれほど生意気に突っかかってきていたというのに、数分もしないうちにこの変わりよう。催眠のあまりの便利さと美希の滑稽さに思わず笑ってしまいそうになるのを堪えながら、目の前の保健室の扉をガラリと開いた。
「先生、こんにちは。今日も使わせてくださいね」
保険医の先生の返事も待たず、僕は奥のベッドの方へずかずかと進んでいく。ここは、今回のように睡眠を取ったり、適当な女とセックスしたりする時によく使わせてもらっている。こんな風に週に何度も来ていれば、みなまで言わずとも伝わるようになっていた。もちろん、この保険医にも催眠はかけてあるため、今から授業が始まる時間だというのにも関わらず、彼女はひと言も僕を咎めることはない。
「さぁて、寝るとするかぁ~。ほら、美希ちゃんも来て」
保健室の奥に位置するベッドの近くまで、美希を引き連れる。仕切り用のカーテンを閉め、丁寧にメイキングされたベッドの上に無遠慮にダイブする。僕にとって、この保健室は第二の自室と言っても過言ではないのだ。
「じゃあ膝枕、よろしく。美希ちゃんの太腿、すっごく柔らかそうだし、よく眠れそうだよぉ。ふひひぃっ」
ベッドの側に立つ美希の身体を眺めながら僕はニヤリと薄笑いを浮かべた。美希は小さな身体をしている割に、下半身の肉付きはかなり良さそうに見える。二の腕やくびれは細いが、スカートの裾から見える太腿はむっちりとしていて妄りがましい。スカート越しに浮かび上がる尻も背中のラインから突き出すほどに大きく、そのせいでスカートの裾が持ち上がって、後ろの丈だけが短くなってしまっているほどだ。
「…はいはい、膝枕ね。ホンット、仕方ないなぁ…」
ベッドに寝転がったままの格好で枕の方を指さし、美希に座るよう命令すると、美希はため息をつきながらも僕の言葉に素直に頷いた。履いていた上履きをするりと脱いでベッドの上へと上がってくる。まずは右ひざが乗り、その後に続いて左ひざ。一度に2人分の体重がのしかかったベッドはギイと小さくスプリングの音を鳴らして呻いた。
「…ほら、できたわよ。これでいいでしょ?」
準備が出来たらしく、美希は正座の格好で僕の肩を叩いて呼びつける。美希の方に寝返りを打つと、ずいと差し出された太ももが眼前に迫るほどの距離にあった。つるりとした膝がしらに、膝上まで上がったスカートから覗く、むっちりとした太もも。太ももは、正座をしているせいで普通にしているよりも一層太く、柔らかそうに見える。今すぐにでも、その肉の谷間に顔を埋めてしまいたい。そして、膝と膝の隙間。そこは真っ暗な影を落としていて、その奥にあるであろう下着なんかは少しも見えそうにない。
「それじゃあ、失礼してっとぉ…」
美希の下半身を満足するまで観察した僕は、正座になった美希の太ももの上に頭を乗せて仰向けに寝転がった。
「おお…っ。やっぱり美希ちゃんの太ももは柔らかいねぇ」
美希の太腿はその見た目通りにむちむちとしていて柔らかく、後頭部がふわりと包まれるような感覚がするほどに心地いい。柔らかな太ももに頭を擦りつけながら美希の方を見上げると、彼女の方は恥ずかしいのか、扱いに不満があるのか、ぷいとそっぽを向いていた。美希の乳房は、その下半身の圧倒的な豊満さに比べれば、どちらかと言えば控えめなサイズだったが、下から美希の顔を見上げるのには多少の苦労をさせるほどの丘であった。
「さっき見た時から思ってたけど、良い身体してるね」
最近の女子高生らしく、適度に着崩された制服。ワイシャツのボタンは上からいくつかが外されている。この角度から見上げていると、ブラジャーの紐がちらりと見え隠れしてそそられる。
「ふひっ。美希ちゃん、えっちだねぇ。でも、う〜ん。これはこれでいいんだけど、なんだか味気ないなぁ〜?」
折角、あの生意気だった美希にどんな命令もできるのだから、もっと過激なことをしてもらいたい。シラフでは絶対に従ってくれないであろう、過激な命令をしてみたい。まあ、僕に触れただけであれだけ不快そうにしていたのだから、今してくれているような普通の膝枕ですら、やってくれそうにない気もするが。
「そうだ、美希ちゃん。裸で膝枕してよ」
「…は、裸で…?…もう、わかったわよ」
裸で膝枕だなんて、我ながら卑猥なものを思いついたものだ。彼氏彼女でも戸惑うようなプレイ。それでも美希は頷いて、その場で制服を脱ぎ始めた。ブレザーを脱ぎ、ワイシャツのボタンを外していく。続いてスカートのファスナーを下ろし、ブラとパンツも脱いでいく。まるで自室かのような羞恥心の無さ。最後に残った靴下も片方ずつ丁寧に脱いで、ベッドの隅へおいやっていく。
「おぉ…」
出会ったばかりの女子高生が目の前でストリップショーをしてくれている。身に纏っていた布が剥がれていく度に、美希の体臭が解放されてむわりと濃くなった。
「ふひっ。美希ちゃん、ちょっと汗臭いね」
「…な、なによ!昼前は体育だったの…!」
美希が裸になって正座になると、先ほどと同じように太ももの上に頭を乗せてやりながら、美希を好きに罵倒した。特にワイシャツとブラを脱ぐときの脇を開く動作。脇にこもった熱気が一気に解放されて僕の鼻を突く。大袈裟に鼻をスンスンとならしながら、汗臭いと指摘してやれば、美希は怒ったように否定してくる。
「へぇ、体育かぁ…。それにしても、結構臭うけどなぁ~?違うって言うなら、さっき脱いだパンツも見せてよ」
脇だけでこれだけの臭いをさせているのだから、パンツの臭いも期待が持てそうな気がする。1日中、美希のアソコに密着していた布なのだから、当然、かなり臭いことだろう。
「なにそれ…。女の子の脱ぎたてパンツ見たがるとかマジでキモいんだけどぉ…っ。まったくもう、仕方ないわね…」
「そうそう、クロッチ部分がよく見えるようにね」
なんだかんだ言いながらも、催眠にかかった美希はどんな命令も素直に従ってくれる。ベッドの隅に置きっぱなしにしていた自らの下着を摘み、膝の上に頭を乗せた僕に見せてくれる。どうして僕に下着を見せなくてはいけないのか、そんな疑問などは少しも抱いていないようだった。
「ふんっ!こんなところが見たいわけ?注文多すぎ!…もう、これでいい?」
美希は自分の下半身が触れていた場所、クロッチ部分をこちらに向け、自分の胸元辺りに掲げてくれる。
「こら。もっと近づけないとよく見えないよ?」
「う、うぅ…」
見えない、と文句を言ってやると、美希はヤケになったのか、僕の鼻先に当たるぐらいにパンツをぐいと近づけてくる。すると、一気にむわりとした人肌の熱気と匂いが漂ってきた。やはり、かなり濃い臭いだ。甘く、そして厭らしい香り。
「おお…っ!すぅぅ~っ、すんすんっ!くさっ!くっさいなぁ~っ!」
僕は一瞬にしてその臭いに魅了されてしまっていた。頭を浮かせて、布地に鼻をつけ、夢中になって嗅いでしまう。僕は中年のおじさんのような声をあげながら、生意気な女子高生のクロッチを必死になって嗅いだ。
「ちょっとアンタ、失礼すぎ!臭くなんてないわよぉ…っ!」
美希が何やら言っているが、嗅ぐのを止めることができない。小さな黄色いシミの部分に鼻を押し当てて、一気に鼻の奥までその匂いを吸い込んでは、その香りを楽しんだ。
「おほぉ…っ!美希ちゃんのパンツがあまりに臭くて勃起しちゃったみたいだぁ…っ。ちょっとそれ使って扱いてみてよ」
「えぇ…、こ、これで扱くのぉ…?」
シコシコ、シコシコ。美希は僕の更なる変態的命令に戸惑いながらも、膝枕の体勢のまま、前かがみになって僕の陰茎を自らの下着で包んで上下に扱き始めた。布越しに温かな掌の体温を感じる。
「おほぉ…っ!美希ちゃん…っ、いいよぉ…っ!」
先ほどまで美希の大事な部分が当たっていたところで扱かれている。黄色いシミがあった辺りに、僕の先端を押し当てているなんて考えただけで、射精してしまいそうになる。あれだけ生意気だった美希が、裸になって自分の下着で僕のペニスを扱いてくれているのだ。
「おぉ…っ!」
扱く振動に合わせて、目の前で美希の胸が揺れる。横乳が僕の頬をぺちぺちとビンタしてくるのがたまらない。裸になっているせいで寒いのか、乳首は勃起しているようだった。
「んおぉ…っ!」
ぐちゅ、ぐちゅ。布に粘液が絡みつく猥雑な音は段々と大きくなり始める。カーテン越しに保険医の影が見えるのが、この行為の非現実さを強調しているようでそそられる。
「く、くぅぅ…っ!もう出る…っ!」
扱くリズムに合わせて、自然と腰が浮く。今まさに、女の下着を汚している。その背徳感に高められていく。
「ん…っ、んっ!」
美希の方も、上下に手を動かす度に艶やかな声を漏らしている。膝枕をしながら、前かがみで手コキをするという無理な体勢をしているせいで、息が切れてしまっているらしい。図らずとも、耳からも犯されることとなり、僕のペニスは確実に限界へ近づき始めていた。
「…出すッ!出すぞぉッ!美希ちゃんのパンツの中にッ、ザーメンたっぷり出すからね…っ!」
ここが静かにすべき保健室であることも忘れて、僕は大声で射精を宣言した。この生意気な女の下着を汚してやりたい。脳内が淫らな欲望でいっぱいになり、扱きあげられる度にその欲望が一層大きく膨らんでいく。そして、弾けた。
「おお…っ!おほぉぉ…っ!」
どぴゅ、どぴゅ。迫り来る射精感に抗うこともできず、呆気なく果てる。突き上げるような快感の波にさらわれ、わけもわからないまま熱い精液を吐き出した。つい先ほど、昼休みに先輩の胸に出したばかりだというのに、濃厚な白濁が大量に美希のパンツの中に飛び出していく。コンドームに射精した時のように、クロッチ部分がぷっくりと精液で膨らむ。美希のパンツは瞬く間にヌルヌルに汚れていった。
「はぁっ、はぁっ!ふぅ…。美希ちゃん、ご苦労様。それ穿いて教室に戻っていいよ」
激しい行為だったせいで、眠気も吹き飛んでしまっていた。睡眠をとるという本来の目的は果たせなかったが、これはこれで満足したのでいいだろう。僕は息を整えながら、精液で汚してしまった下着を指さして命令した。
「…は、はい」
美希は精液でべったりと白く汚れた下着をぼうっと見つめながら頷いた。そして、片脚を上げて、下着を再び身につけ始める。ぐっしょりと濡れた下着は、おもらしでもしたかのようにべったりと美希の下半身にくっついていて滑稽だ。生意気な女にこんなにも情けない格好をさせてやった。その後、僕は美希がスカートやブレザーを着こんで保健室から出て行くのを眺めながら、充足感に浸っていた。