「ここが私の家。遠慮せず入って」
「ぐひひっ!おじゃましまぁ~す!」
今日は休日。陽は照り、太陽の元では僅かに汗ばんでしまう日和。こんな日は、お家デートも悪くない。僕を自宅に招いてくれたのは、正真正銘、僕のガールフレンドである。出迎えてくれた彼女に促されるままに、僕は意気揚々と彼女の家へと上がり込んだ。
「…ふふ、どうぞ」
にこやかな笑顔を浮かべながら、玄関の扉を開き、廊下の奥を指さして僕を自宅に誘う女は、僕の彼女、加賀美菜音。まるで夢のような光景だ。浮き立つ気持ちを我慢できずに口端を上げてしまっている僕に気が付かないまま、丁寧に自宅へと案内をしてくれる菜音。そんな菜音に軽く礼を言いながら玄関に上がり込んだ僕は、逸る気持ちを抑えつつも手早く靴を脱ぎ、加賀美家に足を踏み入れた。
ちょうどこの日は、あらかじめ菜音の部活帰りを待ち伏せして聞き出しておいた日であった。加賀美家に家族がいない日。つまり、今日一日、この家には僕と菜音の2人きりなのである。
先ほど、僕は菜音のことを彼女であると言ったが、実際のところ、菜音は彼女ではない。当然だ。こんなにも可愛い女が小太りで目立たない僕なんかの彼女になんてなってくれるわけがない。それならば、なぜ菜音はこんなにも僕に友好的なのか。それは、菜音に僕の「恋人である」という暗示をかけて、僕の事を大好きになってもらっているからだ。催眠をかけている間は、菜音も僕のことを愛してくれている。その証拠に、僕の顔を見つめる菜音の目は、まるで心底愛おしいものを見るかのように細められている。いやあ、それにしても、菜音は可愛い。さっさと犯してしまいたい。
「そこの階段を上った奥が私の部屋。…言ってた通り、今日は両親、いないから…」
にこやかに僕を歓迎してくれていたその端正な顔を突然伏せたかと思えば、戸惑いがちに、そして顔を赤らめながらそう言う菜音。もじもじと太腿を擦り合わせ、そして、その表情のまま、僕の方を上目遣いで見つめてくる。クラスでも飛びぬけて可愛らしいその顔立ちでそんな愛らしい表情をされれば、たまらない。表情だけではない。視線を下ろせば、大きな胸がたゆんとこちらを向いている。よく見れば、彼氏を前にしているせいで菜音は緊張しているのか、自らの身体を抱くように胸の下で腕を交差させており、そのせいで元々大きなその胸を僕に見せつけるかのように持ち上げてしまっていた。柔らかそうな、それでいて弾力のありそうな、巨乳。そして、その下には、太腿。ミニスカートの下から伸びた、むっちりとしたその太腿はもじもじと擦り合っていて、互いの肉を押し潰し、その柔らかさを触れずとも教えてくれている。
「今日も菜音の服、可愛いね」
実際のところ、菜音の私服姿は初めて見たのだが、彼氏という設定である以上、こういう返答が一番自然だろう。催眠の効果とは言っても、折角、これほどのレベルの女と付き合えているのだ。今日は特に、雰囲気というものを大事にして、菜音と思う存分にイチャイチャしたい。
もちろん、僕は様々な女を催眠にかけてきた。その上、幸運なことに、僕の通う高校には1年から3年までのどの学年にもレベルの高い女が多く在籍している。菜音がいくら可愛いとは言っても、これぐらいレベルの女ならば何度だって犯したことはある。しかし、彼氏として家に上がるとなると、話は別だ。催眠をかけていたとしてもこんなチャンス、めったにない。
そういうわけで、僕は今日という日を相当楽しみにしていた。付き合っているという雰囲気は最大限大事にしたい。僕は、改めて菜音の私服姿をじっくりと観察しながらそんなことを考えていた。菜音が身につけていたのは、袖にフリルが控えめにあしらわれている白のトップス。その裾は胸を強調するかのように高い位置まで上げられたデニムのミニスカートの中に入れられており、一層、菜音の卑猥な身体のラインがこちらへ突き出されるように強調されている。
「え…、えへへ、似合ってる?うれしいな…」
照れながら、僕の賛辞を受け入れる菜音。僕の言葉には卑猥な気持ちも含意されていたが、菜音はその意味どころか、僕のねっとりとした視線にすら気が付いていないらしい。菜音は褒められたことが相当嬉しかったのか、恥ずかしかったのか、見下ろせば、菜音のむっちり太腿は互いの隙間もないほどにきゅっと締められていた。その体勢のまま、もじもじとさせるものだから、太腿についた肉がぷるぷると揺れている。こ、これはたまらん…。
「えぇっとぉ…、とりあえず、私の部屋に案内するね…?」
見つめすぎたせいか、恥ずかしげに僕の視線を断つようにくるりと向きを変えた菜音。そのまま廊下の奥へと進み、こちらだと案内してくれる。そのあまりの可愛さに、すぐにでも押し倒してしまいたいのだが、今は我慢だ。僕は大人しく菜音について歩く。
「おっ、おぉぉ…」
階段を上り始めた菜音のすぐ後ろについて階段を上り始めると、目の前に広がった光景に僕はたまらず息を呑んだ。菜音の穿いているデニムのミニスカート。その裾が無防備にくいと上向いていたのだ。つまり、菜音の下着が丸見えになっていた。白の下着。レースのあしらわれた大人のパンツ。胸と同じく尻も大きな菜音は、その白い下着が尻肉にぐいぃっと食い込んでいる。あまりに深く食い込んでいるせいで、菜音の大きな尻肉が下着からはみ出して、半分以上見えてしまっている。
「うちの階段、ちょっと長いんだよね」
純粋で心優しい菜音は、後ろをついて歩く僕を気遣い、ゆっくりと階段を上っていく。真後ろの僕が自分の尻に見惚れていることに気が付くわけもない。僕はスカートの奥から見える下着と尻肉を堪能しながら、菜音の気遣いに生返事をした。いや、僕を昂らせたのはそれだけではない。菜音は無意識に尻を左右に振りながら、ゆっくり階段を上っているせいで、ミニスカートが徐々に捲れ上がり始めていたのである。長めの階段が中盤に差し掛かったころには、菜音のデカ尻はほとんど丸見えになっていた。白いパンツに包まれた巨尻がこちらを誘惑するかのように僕の目の前に現れた。見惚れていると、すぐに菜音ののんびりとした昇降スピードに追い付いてしまい、そのデカ尻にぶつかりそうになる。
「私の部屋、ここだよ。どうぞ」
「ぐひ、ありがとう」
誘惑するかのように揺れる菜音の尻に見入っていると、僕たちはいつの間にか階段を上り終えていたらしい。目の前に立つ菜音が指さした扉には、可愛らしいフォントで『菜音のへや』と書かれたプレートがぶら下がっている。
「早速、お邪魔させてもらうね」
「…うん、どうぞ」
菜音は恥ずかしそうにしながらも慣れた手つきで自らの部屋のドアノブに手をかけて、扉を開き、部屋の中へと入っていき、僕を内側へ誘う。それに従って僕も足を踏み出す。すると、そこに広がっていたのはいかにも女の子らしい部屋であった。ベッド、クッション、カーテン。家具の色調はどれも可愛らしいパステルピンクに統一されている。そして、部屋の入り口まで広がってくる香り。甘くて、柔らかい、そして何度も嗅いだことのある香り。部屋の入り口には芳香剤が置かれているのがふと目に入るが、これは、間違いなく、菜音の体臭を凝縮した香りだと確信した。学校の廊下で菜音とすれ違う時に、何度も嗅いだことがあったからだ。
菜音に勧められるままに、クッションに腰を下ろす。可愛らしいハート型のクッションだ。今日のために購入したのか、そのクッションは新品に見えた。僕なんかが尻に敷いてもいいものではないような気もしたが、他でもない菜音が用意してくれたものであるし、それに今の僕は菜音の彼氏である。僕は堂々と座ることにした。一方の菜音はベッドに腰かけた。
しばらく、何とも言えない空気に包まれる。菜音は恥ずかしいのか、僕から目を逸らし、またしてももじもじと可愛らしい膝がしら同士を擦り合わせており、僕は女の部屋に入ったというシチュエーションに興奮し、会話を忘れていたからだ。菜音はベッドに座っているせいでミニスカートはまたしてもずり上がり、太腿の間に三角の陰を作っている。むちむちの太腿のせいで、僕の座っているところからはスカートの奥までを見ることはできないが、角度によっては下着が見えそうである。いつもの僕ならば、太腿に顔を埋めて、あの白いパンツをべろべろと舐めまわすところだが、今日は彼氏という設定を大事にしたい。名残惜しくも僕は菜音の下半身から視線を外し、部屋を軽く見渡せば、かなり大きめのクローゼットが目に入った。
「あの中って、菜音の私服が入ってるんだよね?僕、見てみたいなぁ」
どうにか気を逸らそうと、話題を変える。ペニスは既に熱く、菜音をハメたくてたまらなくなっていったからだ。
「え…?」
お世辞でもなく、菜音の今日の服装は相当かわいいものであった。もっと他にもあるのならば、見てみたい。
「そうだ。ファッションショー、やってみて欲しいな」
思い付きで提案してみたが、よくよく考えてみてもかなりいい案なのではないだろうか。スタイル抜群の菜音の私服姿をたくさん眺めることができるのだ。
「…いいけど…、そんなに期待しないでね?」
菜音は戸惑いながらも僕の提案を了承してくれ、ベッドから立ち上がり、クローゼットを開いた。そこにはたくさんの服が収納されており、圧巻の光景であった。女子高生は服をたくさん持っていると聞くが、それでも菜音の所有している服の数は多い方ではないだろうか。
「…えぇっとぉ…どれがいいかな…?」
お尻をこちらに突き出しながら、ハンガーにかかった服や衣装ケースの中を物色する菜音。当然、そんな格好をすれば、またパンツが丸見えだ。ミニスカートを穿き慣れていないのかもしれない。パンツが見えてしまう角度を自覚していないのだ。僕のために慣れないミニ丈を穿いてくれたのだろう。
「…ま、まずは、これに着替えるね…?」
白のパンツを食い入るように見つめていると、菜音は着替える服が決まったようであった。
「ちょっと待って。どうして部屋から出ていくんだ?菜音はここで着替えるんだよ」
決まったらしい服を手にし、部屋を出て行こうとする菜音を引き留める。どうやら、僕の目の前で着替えるのは恥ずかしかったらしい。
「彼氏の前で着替えるなんて普通だよね?」
しかし、僕にかかれば常識改変はお手の物だ。菜音の目を覗き込んで、新たな常識を植え付ける。
「…あ…、そうでした…」
私は何をしようとしていたんだろう、とでも言うかのように、はっとした表情を浮かべた菜音は、今度は躊躇なく僕の目の前で服を脱ぎ始める。
「おぉ…」
早速、菜音が白のトップスを脱ぐと、これまた白のブラジャーに包まれた乳房が露わになる。圧倒されるほどのボリューム感。服を着ているときは分からなかったが、乳房は卑猥にも縦長の形をしている。
「んしょ…」
続いて、菜音はデニムスカートに手をかけた。尻が大きい上に太腿がむちむちなせいで、簡単には脱ぐことができないらしい。ボタンを外し、時間をかけて脱いでいく様を興味深く眺める。ダンスをするように、くねくねと下半身を動かしながら器用にタイトなミニスカートを脱いでいく。
「はぁ…、はぁ…、菜音…」
彼女の生着替え、たまらん。ようやく菜音が下着姿になった頃には、僕のペニスは既に勃起しかけていた。
「まずはお気に入りのワンピース…」
まず菜音が着替えたのは、爽やかな青のワンピース。先ほどまでの服装とは違い、身体のラインはほとんど出ておらず、卑猥さはほとんどない。
「おぉ~っ!可愛いねぇ…!」
その可愛らしさに思わず拍手する。菜音はファッションショーさながら、こちらへ歩み寄り、くるりと回転してワンピースの裾をふわりと浮き立たせる。
「次は、恥ずかしくてまだ着たことのない服…、それに少し小さくて…」
ワンピースを脱ぎ、続いて菜音が身につけたのはオフショルのトップスとフレアのミニスカート。先ほどとは違い、今度は露出が多い。同じく、僕の目の前でくるりと回る。ミニスカートが勢いよく捲れ上がり、太腿の付け根がちらりと覗くも、裏地のレースが邪魔をしてパンツまでは見せてくれない。
「さっきのは大人しそうに見えて可愛らしかったけど、こっちは活発に見えていいなぁ」
次はTシャツにジーンズというシンプルな組み合わせ。その次は、大きめのパーカーにショートパンツ。どんな服装も着こなす菜音へ拍手を送る。着替える姿はエロくて興奮するし、色とりどりで様々なデザインの服装を身に纏った菜音の姿は見ていて楽しい。
「…ふひひ、次は、下着姿が見たいな」
「…は、はい…」
目を見て更なる催眠をかけると、菜音は頷いて下着姿になる。そのまま下着姿で僕の目の前を歩かせ、ポーズを決めさせる。まるで、下着メーカーの販促ポスターのようだ。
「白の下着もいいけど、違う下着姿の菜音も観たいなぁ」
「…はい…」
菜音は再び従順に頷き、その場で下着を脱いだ。呆気なく、パンツはするりと腰から落とされると、その奥からは菜音のマン筋がくっきりと見える。続いてブラジャーを外すと、締め付けられていた乳房が弾ける。縦長の乳房は一層たゆんと重力に従って大きくなる。その先端についている乳首はピンク色。乳輪も綺麗なピンク色をしていて、かなり大きめだ。
「それじゃあ、これに着替えるね?」
菜音が衣装ケースから取り出したのは、黒の下着。菜音は手早くそれを身につけると、ポーズを決める。白い肌に黒の下着が映えていて美しい。それでいて身体は卑猥な形をしていて、興奮させられる。
「これはどうかな…?」
黒の下着に続いて菜音が手にしたのは、パステルピンクの下着。黒の下着を脱ぎ去り、裸になった菜音は、パステルピンクの下着を身につけていく。パンツを穿くときにはマン筋を、ブラジャーのホックを止めるときには乳首を、じっくりと観察する。
その下着は、形や色はよく見るような可愛らしいデザインだったが、乳首と鼠径部のあたりにハートのアップリケがついているのが何とも卑猥であった。アップリケの部分を爪でカリカリと擦って菜音の敏感な部分を苛めてやりたくなる。そんなことを考えていると、菜音は膝に両手を当て、上半身をこちらに突き出す格好でポーズを決める。谷間が見え、乳輪が僅かにこちらを覗く。
「はぁ…っ、はぁぁ…っ」
このまま見抜きしてしまいたい。しかし、まだこんなところで抜くわけにはいかない。無駄打ちなんてしたくない。僕は菜音の猥雑な姿を目に焼き付けながらも、深く息を吸って落ち着こうと努めた。
「はぁ…っ、はぁ…っ、お疲れ様…。最後はさっき着ていた服でポーズを決めて欲しいな」
脱ぎ捨てられていた白の下着とフリルのついた白のトップス、それにデニムスカートを指さして命じる。これまでに見せてくれた服ももちろん気に入ったが、特に気に入ったのは、やはり今日着ていた服だ。菜音の卑猥な身体を引き立てて厭らしさを演出しつつも、菜音自身の持つ可愛らしさは決して損なっていない。
「やっぱりその服が一番似合ってる。よし、それじゃあその格好のまま脚を拡げて、ガニ股になってゆっくり腰を下ろして…、腕は頭の後ろで組んで…」
元の姿に戻った菜音。やはり可愛らしい。僕はいい気になって、次々と指示を出していった。常識を改変されてしまったせいで猥雑な命令にもすっかり従順な菜音は、僕の命ずるままにその身体を動かしてくれる。脚をぱっかりと開いて、屈伸のポーズ。腰がぐぐっとゆっくり下ろされていくのと同時に、スカートがずり上がっていく。
「う…、うぅ…」
ゆっくり、ゆっくり。腰が落ちてくる。運動をするのに全く適していない格好での屈伸は相当な負荷がかかるのか、菜音は時折苦しそうな声をあげている。ただの屈伸ではなく、ガニ股で屈伸をさせたおかげで、むちむちの太腿が一層菜音の淫らさを増している。頭の後ろで組ませた腕も、卑猥さを強調するかのようだ。トップスの袖、フリル部分からちらりと覗く、健康的で温かそうな脇。負荷のかかった屈伸のせいで、その脇からは僅かに湯気が立ち昇り、汗がじんわりと滲んでいる。ああ、あの太腿の間、それにあの脇に顔を埋めたい。そんなことを考えながら、菜音の細い腰が落ちていくのを観察していると、ついにデニムスカートの奥からパンツが見える位置まで腰が落ちてきた。
「おほぉ~っ!た、たまらんっ!」
清純そうな可愛らしい女が、自分の部屋で、僕のような地味な男のためだけに、ガニ股で腰を落としながら、脇を見せつけ、そして、スカートの中からパンツも見せつけてくれている。なんて興奮するシチュエーションなんだろう。僕は彼氏という設定も忘れ、汚い雄たけびをあげながら身を乗り出していた。
「菜音…っ、可愛いっ、可愛すぎる…っ!」
菜音の下品さと可愛さにたまらず、僕は菜音をベッドに押し倒してしまった。
「きゃぁ…っ!」
菜音は小さな悲鳴をあげるも、抵抗はない。覚悟していたことのように、身体の力を抜き、顔を赤らめている。
「ほぉら…、キス、しよう」
唇を突き出して、キスの合図をする。すると、菜音も「う」の形に唇を突き出してくれる。僕はそのままゆっくりと距離をつめる。
「あ…、ん…」
近づく顔。菜音は恥ずかしそうに声をあげたが、僕のことを愛おしそうに見つめているその表情は変わらない。菜音は受け入れるかのように、目を閉じた。
「んちゅ…」
キス。唇を合わせた。角度を変えて、何度も浅いキスをする。彼氏彼女のキスだ。
「あ…っ、ん…っ」
唇が離れる度に切なそうな声をあげる菜音が可愛すぎてたまらない。催眠の素晴らしさを実感する。僕なんかとキスをしたとなれば、僕の頬を叩き、睨みつけ、何度も唇を拭い、二度と口を利いてくれないだろう。しかし、今の菜音は自ら口を尖らせ、次なるキスを待ちわびている。少しでもキスを焦らそうものなら、寂しそうに向こうから唇を合わせてくるのだから可愛らしくてたまらない。
「ん…、れろぉ…っ」
ぶちゅ。
とろりと菜音の顔が蕩けた瞬間を見逃さない。僕はすかさず舌を挿し入れた。菜音は少し身じろぎしているが、逃がさない。
「逃げるな。いつもやってるだろ」
「ん…あぁ…」
命令すれば、打って変わって菜音はこちらに擦り寄ってくる。逃げてばかりだった舌は僕の口内に押し入る。生温かくも甘ったるい唾液を纏った舌は、僕の歯列をなぞりながらその唾液を僕の口内へと送り込んでくる。とろとろ、とろり。粘ついた唾液が僕の唾液と混ざり、くちゅくちゅと音を立てる。
「あ…っ」
菜音は舌を突き出しながら、無意識に僕の体にその巨乳を押し付けてくる。本能的に雄を誘っているのだ。
「ぷはぁ…。おい、もう発情してるじゃねぇか」
唇を離すと、目の前には思い切りだらしなく蕩けた顔。唾液を纏った舌先が口内にしまいきれずに、犬のようにだらりとはみ出している。その大きな瞳は潤み、頬は紅潮している。先ほどまでもじもじと擦り合わさっていたはずの太腿は、今はタイトなミニスカートの皺をなくすほどにだらしなく開いていた。つまり、その奥、陰部を弄って欲しいと無意識に訴えているのだ。
「そんなに触って欲しいんだね」
スカートの中に手を入れ、人差し指を伸ばす。つん、と触れれば、そこはぐっちょりと濡れていた。
「あぁん…っ!」
そんな僅かな刺激に菜音は喘ぎ、腰をびくんと浮かせる。手は後ろについてシーツを掴み、下半身を突き出す格好になっている。
「脱がしやすくしてくれてるんだね」
そのまま指を奥まで突っ込み、パンツのゴムに指先をフックのように引っ掛けて、ぐいいっとずり下ろす。菜音は抵抗しない。寧ろ、パンツを脱ぐのを手伝うために、くねくねと脚を動かしてくれる。しばらくしないうちに、菜音のぐっちょりパンツは僕の手の中に収まっていた。
「おぉ…っ。菜音の生パンツ…、これが…っ!」
彼氏という設定も忘れ、思わずため息を吐く。菜音が先ほどまで身に付けていたパンツが僕の手の中にある。一日中、彼女の尻、鼠径部、陰毛、そして陰部が密着していた布だ。
「生パンやべぇ…っ!」
菜音の脱ぎたてパンツ。手の中にあるそれにたまらず頬ずりしてみれば、生温かい。これは人肌、いや、それよりも少し温かい。僕とのキスで興奮して、体温が上がっていたに違いない。
「菜音は僕とのベロキスで興奮したんだねぇ…。ほら、こんなにエッチな匂いを漂わせて…」
むわぁ…っ。
脱ぎたてパンツから漂ってきたのは、あり得ないほどに甘い匂いのする熱気。これは、ただの汗の匂いでも体臭でもない。かといって、拭き損ねたアンモニアの匂いでもない。
紛れもなく、これは、愛液である。
「ほら、見てごらん。さっきまで菜音が穿いてたこのパンツのココ。大きなシミがついてるよ?何だろうね?」
クロッチ部分を指さし、僕に許可もなく下着を濡らしてしまった菜音を責める。
「あぁ…、えぇっとぉ…」
「ほぉら、これでこの液体が何かわかるかな?」
濡れている部分に人差し指の先を押し当ててやると、ぬちゅん、と水音が鳴る。そのまま人差し指を小さく動かして周りに塗り広げてやる。
「やめてぇ…」
やめてと言いながら、菜音は僕の指先がクロッチ部分をねっとりと弄っている光景から目を離すことができていない。いや、寧ろ、太腿をもじもじとさせて顔を赤らめているものだから、菜音は変態だ。
「ふひひ!…聞こえるよね?ぬちゅっ、ぬちゅって言ってる。僕の指が菜音のパンツを擦る度にさぁ…、ほら。これはただの液体じゃないねぇ?」
下着についていた粘液に塗れてしまった人差し指をゆっくりと持ち上げる。つぅぅ、と糸が引く。
「あ、愛液…ですぅ…」
「愛液なんて可愛いものじゃないよね?こんなに粘っこく僕の指に纏わりついてきてさぁ。これはねぇ、愛液じゃなくて、マンコ汁、って言うんだよ」
「…あ…あぁ…。マ…、マンコ汁…、彼氏とのキスでマンコ汁垂らして…、パンツを濡らしてましたぁ…」
「あ~あ。僕の彼女が、キスだけでココを濡らす変態だなんて知らなかったなぁ~」
わざとらしく、呆れたような声を上げてみる。
「あ…、あぁ…。ごめんなさいぃ…、彼氏とのベロキスで興奮してマンコ汁垂らしてパンツ濡らしてごめんなさいぃ…」
「そうだね。変態だねぇ。ほら、今度は直接マンコ汁見せてごらん」
「…はい…」
四つん這いになるように命令すると、菜音はデニムスカートを捲り上げ、こちらに尻を突き出してくる。奥から覗くのは陰部。そしてついでに尻穴までしっかり見えている。
「菜音の淫乱マンコ汁、尻穴まで伝ってるのが丸見えだぞ。ほら、こぉんなにねっとりさせてさぁ」
人差し指を膣へと突っ込み、掻きまわしながら淫らな彼女を罵倒する。指先をくいくいと曲げるだけで、ぐちゅぐちゅ、と卑猥な音が膣内で甘く響く。
「あぁん…っ!やぁ…っ、そこぉ…」
相当気持ちがいいらしい。たった1本、指を入れて掻きまわしているだけだというのに、菜音は腰をくねくねと動かしながら、背中を反らし、甲高い喘ぎをあげながらも続きを強請るように甘い声をあげる。指をゆっくりと引き抜くと、菜音の熱いマンコと僕の指を長く細い糸が繋いだ。
「どんどん溢れてくるよ。ほら、菜音のマンコ汁。粘り気の次は、匂いのチェックだ。すんすん…っ、おっ、おぉ…っ、くっせぇぇ…っ!」
指にたっぷりついた液体を鼻に近づけると、押し寄せてきたのは、むわぁっとした匂い。雌の匂いだ。その圧倒的に濃厚な香りは一気に部屋中へ広がった。先ほどまでこの部屋を包んでいたはずの菜音の甘い体臭は、一層濃く、臭いものに変わっていた。
「くさいって言われてるのにまだ垂らしてるの?それに匂いも粘り気もどんどん濃くなってるし」
「ごめんなさ…っ、あぁ…っ!」
指を再び突っ込み、掻きまわしながら菜音の変態さを咎めると、菜音は快感に尻を浮かせる。
「この変態めっ!期待してびっしょびしょに濡らしやがって!」
こんなにも淫らな姿を見せつけられてしまえば、こちらも我慢できない。たまらず、ズボンと下着を脱ぎ捨て、チン先をマンコの入り口に押し当てると、厭らしい水音を鳴らしながら吸い付いてくる。菜音の巨尻がくいっ、くいっと浮きながら僕のペニスを気持ちいい場所に誘おうとしているのも厭らしい。
「おほっ、マンコの入り口、やわらけぇ…っ!ねぇ、僕の硬い勃起ちんぽの先っぽでマンコの入り口ノックされるの、とっても気持ちいいよねぇ?」
ぬちぬち、ちゅぶぶっ。
腰を小刻みに動かしながら、菜音のマンコの入り口を堪能する。熱くて柔らかいそこへ先端をぐいぐいと押し付けるだけで僕も気持ちがいい。僕の先端は快感にビクビクと震え、ぷくぅ、と尿道口から溢れ出した粘度の高い我慢汁が先端に纏わりついていた。
「あ、やべ…」
執拗なほどにチン先でマンコの入り口に狙いを定めていると、ペニスには白いカスがべったりとへばりついているのが目に入った。そういえば、昨日は風呂に入っていなかった。放課後に5人ほど犯した後、自宅へ帰ってすぐに疲れ切って眠ってしまったのを思い出した。
「菜音ごめんなぁ?僕のちんぽ、臭いかも」
他の女を犯した後に風呂に入りもしない上に、チンカスに塗れたちんぽで彼女を犯そうとしているなんて、僕はなんて最低な彼氏なんだ。思い返せば、昨日の女たちには数時間もの時間をかけて念入りな前戯をしてやった上に何度も犯してやった。もしかしたら、昨日僕のペニスに纏わりついていた女たちの愛液が乾いて膜になって残っているかもしれない。
まあ、いいか。寧ろ、別の女を犯したペニスで彼女を犯すなんて、興奮する。謝ってみたはいいものの、僕は変わらず腰を小刻みに動かし、今からお前をこの硬いペニスで犯すぞ、と教え込む。何度も何度もチン先で陰唇の間を優しく往復させ、溢れる我慢汁を柔らかな陰唇に塗りつける。ぬぷんぬぷんと下品な音が菜音のマンコから鳴り、菜音の可愛らしく清潔な部屋に響くのがアンバランスで背徳的だ。挿入もせず、決定的な刺激もない。微弱な快楽が続く。数分もの時間を使って、弱い快楽を菜音へ植え付ける。早く入れたい。でも、この快楽を永遠に続けていたい。
「あ…、あぁ…、あ…ん…っ」
菜音は弱々しい喘ぎをあげている。上半身は完全に脱力してベッドに倒れ込んでいる。しかし、その巨尻だけは厭らしくもこちらへとぐいぐいと突き出し、挿入を急かしてくる。初めは羞恥のために内股であったはずのむちむちの脚は、既にだらしなくぱっかりとガニ股に開いている。無意識だろう、膝を使いながら自らの尻を上下左右に揺らして誘惑する様は、あまりに卑猥でゾクゾクしてしまう。
「はぁ…はぁ…」
接合部の熱さと柔らかさ、菜音の誘惑。互いの激しい息遣いと熱気で部屋の中はサウナのような暑さだ。熱さと微弱な快楽によって、僕の頭はぼぅっとし始めていた。菜音の方も、状態は僕と同じらしい。その大きな胸が押し潰されるのも構わず、身体をぐったりとベッドに預けながらも、マンコをヒクつかせながら愛液をだらだらと溢れさせている。溢れた愛液はそのむちむちな太腿にとろりと伝う。執拗すぎるほどにマンコの入り口をノックしていたおかげで、菜音は完全に待ちきれなくなっている。
「ホント、淫乱マンコだなぁっ!」
まったく、堪え性のない身体だ。僕は、目の前で厭らしいダンスを踊る巨尻を両手で掴み、引き寄せた。
ぬっちゅぅぅぅ…、ぬぷぅんっ!
挿入してしまっていた。ずぷぷ、とペニスが菜音の内部へと突き進むのを最早止めることはできない。
「奥、入っていくぞぉぉ…っ!」
ずぷぅぅっ!
「ん…っ、ひゃあぁっ!?」
もう我慢できない。菜音に何の合図も断りもなく、ペニスを奥まで突き立てた瞬間、菜音は背中を反らして天を仰ぎ、甲高く卑猥な喘ぎ声を部屋中に響かせた。他の女の愛液が染み込んだチンカス塗れのペニスが菜音の最奥へと突き刺さる。しかし、そんな汚物を前触れもなく突き立てられた菜音は嫌がる素振りなんて微塵も見せない。寧ろ、嬉しそうな声で僕を一層誘惑しながら僕のペニスをその身体で飲み込んでくれている。
「あぁん…っ、奥に来たぁ…っ」
吐息交じりの恍惚な呟き。何分も焦らされたせいもあってか、僕にハメてもらったのが本当に嬉しそうだ。
「こんな風にして欲しかったんだろ?おらっ、ベロキスしてる時からっ、マンコっ、ヒクつかせてたもんなぁっ?」
菜音の誘惑に応えるため、早くもピストンを開始する。初めから腰の動きを激しくしてやっても構わないだろう。僕は菜音の尻を力ずくで掴んで拡げながら、激しいピストンを見舞ってやった。
「んほっ、ああぁ…んっ!…ペニス欲しかったぁ…っ、彼氏ペニス欲しくてたまりませんでしたぁ…っ!」
パンパンパンッ!
正直に答えてくれる菜音。催眠にかけているおかげで、羞恥も疑問も感じていない。
「ペニスじゃなくて、ちんぽ、って言え。ほらっ、ちんぽっ、ちんぽだ…っ!」
「ちんぽぉ…っ、彼氏のちんぽしゅごいぃぃ…っ」
可愛らしく、清楚な女、加賀美菜音が卑猥に尻を振りながら僕とのセックスに興奮して、下品に僕を求めている。普段は僕のことなんて気にもかけていないような女。地味で目立たない僕にとっては、菜音は雲の上の存在。そんな菜音が僕のことを彼氏と信じて疑わない。
「おっ、おぉ…っ!たまらん…っ!菜音の柔らかマンコたまらんっ!」
「あぁ…っ、あぁんっ!」
彼女であると催眠をかけているおかげで、膣の締まりがきつい。普段、適当な常識改変で女たちを犯している時とは一味違うセックス。僕のことを心底愛し、汚いペニスさえも素直に受け止めてくれる菜音。
可愛い。可愛すぎる。あまりの愛おしさに、僕の腰使いは止められない。狭い膣内を何度も往復しながらめちゃくちゃに犯し、最奥をガツンガツンと突き立てる。数分かけて微弱な快楽を浴びせて敏感にさせておいた菜音の身体には、僕の攻めは激しすぎるかもしれない。それでも、僕を必死に受け止めようと必死に腰を動かす菜音。
「あひぃぃっ!んあぁぁぁ…っ!おっ、んおぉ…っ!」
ビクビクビクッ!
菜音の身体は既に何度も絶頂していた。しかし、止むことのないピストン。菜音の頭は過剰な快楽に混乱し、何も考えられなくなっていることだろう。彼氏の前だというのに、低い獣のような喘ぎ声が混ざり始めているのがその証拠だ。
「ちんぽぉおぉ…っ!おっ、おぉ…っ!」
菜音の可愛らしい顔には全く似合わない野太い喘ぎ。天を仰ぐ顔を覗き込めば、舌をだらりと垂らして白目を剥きかけている。そんな顔をしていても可愛らしく、愛おしい。菜音がこんな顔をするなんて、興奮してたまらない。
「イクイクイク……ッ!!菜音、イくぞぉ…っ!」
僕の方も射精感がこみ上げてくる。その間も絶頂し続け、痙攣する菜音の膣。
「私もぉ…っ、大きいのくる…っ、くるぅぅっ!おほっ…、イ、イくぅぅぅ…っ!」
菜音は尻を突き出しながら、今日一番大きな声をあげている。
「イけっ!一番激しい絶頂しろ…っ!」
パンッ、パンッ、パァンッ!
「おっ、ほぉぉおぉ~…っ!!」
菜音を後ろからきつく抱きしめて、最奥を何度も突き立てる。3度目の突きで、菜音は僕よりも早く絶頂を遂げた。
「菜音の絶頂マンコやっべぇっ、イくっ、イくぞぉ…っ!」
パンッ、パンッ、パンッ!パンパンパンッ!
菜音が絶頂していようが関係ない。僕はまだ射精していないのだから。僕の思うがままに乱暴に腰を動かす。
「おほぉぉぉ…っ!んお…っ、う…っ、んおおおぉ…っ!」
菜音を深く、長い絶頂に誘う。途切れの無い絶頂。その領域へ押し上げて解放してやらない。
「出す…っ!彼女マンコに子種汁っ、出すぞぉ…っ!」
びゅっ、びゅるるるるっ!びゅぅぅ~っ!
大量の射精。最奥に先端を押し付けながらの射精。僕の作った子種を一匹も無駄にするな、と言い聞かせるために。
「おひ…っ、あっ、あぁぁぁ…っ、あ…っ!」
激しい射精をお見舞いしてやると、菜音は下品な表情から一変、愛おしそうな母性の溢れる表情へと変わる。僕の精液を受け入れることで、自らが僕専用の雌であることを自覚しているのだ。
「あ…っ、あひぃぃ…っ!」
びゅっ、びゅるるっ!
僕の射精を受け入れながら恍惚とする菜音。互いの汗が混ざるのも構わず、身体を密着させながらの種付け。
「あぁぁ…っ、あぁん…っ」
「はぁはぁ…」
びゅっ、びゅうぅ…っ。
溜まっていたものを菜音の腟内へと全て出し切る。その後、ずるりとペニスを引き抜いた。何度も絶頂した菜音は完全に脱力してしまっていて、ぐったりとベッドに倒れ込んでいた。
「よしよし」
彼氏として、セックスの後は優しく労ってやるのも悪くない。半ば気を失っている菜音の頭を優しく撫で、汗や精液を軽く拭き取ってやった。
「うーん…?ティッシュで拭くには濡れすぎてるな…」
焦らしたせいで愛液や我慢汁の量は多いし、セックスも激しかったせいで、菜音の身体も僕の体もティッシュでは足りないほどにびしょびしょになっていた。
「2人で風呂に入るのもいいか」
付き合っているのだから、2人で風呂に入ることもおかしくないだろう。僕は菜音が落ち着くのを待ち、風呂に入ることを提案した。当然、催眠にかかったままの菜音は、恥ずかしがしそうにしながらも僕の提案を受け入れてくれた。
「…そうそう。そうやって全身を使って洗うんだ」
数分後、僕達2人は加賀美家の風呂場にいた。菜音の家族が帰宅するまではまだかなりの時間がある。もう少し楽しませてもらおう。
「ん…っ、これで洗えてるのかな…?」
菜音は、バスチェアに座った僕の後ろから抱きつくような形で身体を擦り付けながら不安そうに呟く。菜音の身体は僕の手によって既にボディソープで泡まみれにさせた後であり、その泡を使って今度は直接その身体で僕の体を洗ってもらおうというわけだ。菜音は戸惑っているようだが、こんな変態的な洗い方は健全な女子高校生ならば知らなくても無理はない。
「こういう洗い方、知らなかったのかな?付き合っている男女はお互いの身体を清めるためにこういう洗い方をするのが普通なんだよ」
語弊がある気もするが、まあいいだろう。あながち間違いでもないし。
「ふぅっ、ふぅ…っ」
全身を上下に動かしながら、僕に身体を押し付ける菜音。意外に体力を使う動作なのか、菜音の息は徐々に上がっていく。僕に身体を密着させている体勢でそんなふうに息を荒らげるものだから、僕の耳に直接息が吹き込まれて興奮する。その上、背中に当たる菜音の身体はあまりにも柔らかく、中でも胸の存在感は大きい。泡に包まれた肉感たっぷりの山が背中を往復するのを意識せずにはいられなかった。体が清められていく心地良さと厭らしい身体を押し付けられる快楽。2つの悦楽を与えてくれる菜音に身を委ねた。
「…ふぅ…、あったまったなぁ」
数十分は経っただろうか。僕たちは風呂から上がった。体は清められたし、気分もいい。しかし、ふと時計を見れば、加賀美家を訪れてからかなり時間が経っていたらしい。家族に見つかっては面倒だし、少し早いが帰ることにした。
「さて、このままの設定だと面倒だよな」
菜音の彼氏が僕であるという設定のまま僕が帰宅してしまえば、当然のことながら菜音は僕のことを彼氏だと信じたままである。菜音がうっかり家族や友人に僕のことを話してしまえば面倒なことになる。催眠を解いて記憶を消しておこう。
「おじゃましましたぁ~」
絶頂後に風呂で運動をさせられた菜音は軽くのぼせていて意識がはっきりしておらず、催眠を解き、加賀美家からお暇することは容易であった。最早、僕は菜音の彼氏でもなく、友人でもない。そして先ほどまでの菜音との行為は、僕の記憶にしか残っていない。満足した僕は加賀美家を去り、帰路へついた。