1限の始まりを知らせるチャイム。その音と共に、パンパンと手を叩きながら、担任の西山先生が教室に入ってきた。今日の1限は数学だ。
「はぁ~い、皆さぁん。授業始めるわよ〜」
生徒たちは眠気とだるさに襲われているというのに、僕たちより10ほど年齢を重ねているはずの西山先生は、朝から若々しく快活だ。先生はいつものように教壇に立って授業の始まりを知らせた。
「うわ、教科書忘れちゃったか…」
クラスメイトたちが先生の指示に従って教科書をそれぞれの机上に置いていく中、どうやら僕は数学の教科書を忘れてきてしまったようだった。鞄を漁っても、机の中に手を突っ込んでみても、それらしきものはどこにも見当たらない。そういえば昨日、課題をするために使って自室の机の上に置いたままにして、そのまま家を出てきたような気がする。
「さぁて、前回の続きやってくわよぉ~。教科書87ページ開いて~」
なんと不幸にも、西山先生は教科書に沿って授業を進めるタイプの先生だった。教科書の音読に始まり、教科書に載っている問題を解かせ、そして解放の発表までさせてくるので、肝心の教科書が手元に無いとなれば、かなり厄介な授業なのだ。
「…あの、相田さぁん、教科書見せてくれないかなぁ?」
さてどうしようか、と考えている間にも、授業は始まりつつあった。ふと思い立って、僕は隣の席で既に教科書を開いていた相田さんに声を掛けてみる。僕は窓際の列の中でも1番後ろに位置する席だということもあって、頼れるのは右隣の彼女しかいない。前の席に座っている男子生徒に見せてもらっても良かったが、それは何かと面倒であった。彼の教科書を2人で見るとなると、僕の机の上に彼の教科書を置いて、彼が後ろを向かなければいけないし、その彼はいわゆる陽キャだということもあって、一々相手をするのにも苦労するからだ。
「え、えぇ~…、私ぃ…?」
「僕の隣は相田さんだけだしさぁ…、頼めないかな?」
教科書を見せてくれないか、という僕の申し出を聞いた相田さんはこちらをちらりと見るなり、その細眉を顰めて思案した。頬杖をついた格好のまま、くっきりとした瞳がこちらをじとりと流し見ている顔立ちも嫌味なほど整っている。
「…あらぁ、教科書忘れちゃったのかしらぁ?隣の相田さん、見せてあげてねぇ~」
教壇に立つ西山先生がのんびりと間延びした声で僕に助け船を出してくれる。授業は始まっているというのに、僕たちがこそこそと話し合っているのが目についたのだろう。
「うぅ、先生まで…」
教科書を見せるとは言っても、高校生ともなれば、小学生の頃のように普段から隣同士の机をくっつけて授業をしているわけではない。相田さんが自分の教科書を隣の席の僕に見せるとなれば、必然的に彼女は僕と机を近づけなければいけない。
その上、僕自身、体型は小太りで、趣味はアニメやゲームといういわゆる陰キャオタクだ。もちろん、顔がいいわけでも背が高いわけでもない。クラス内では幸い、避けられているほどではないが、僕の存在感は薄く、まるで空気のような扱われ方をしているのは、自覚していた。悲しきかな、そんな僕と好んで机を合わせたがる物好きはいないだろうし、この態度では相田さんもそのようだ。
それに、僕の机にも教科書を乗せる必要があるので、教科書の位置が普段より離れてしまう。教科書の文字が見えにくくなり集中力は削がれてしまうのは、真面目な相田さんにとっては不快なことなんだろう。
「…はぁ…、分かりましたよぉ…」
先生に言われてしまっては仕方ないと言わんばかりに、しかしやはり面倒くさそうに溜息をつきながら相田さんは頷いてくれた。彼女は少々素っ気なくはあるものの真面目な性格で、先生の言うことに逆らうような生徒ではない。
「ふひひっ、助かるよ」
まあどちらにせよ催眠の力を使っていれば、こんな簡単なこと、断られるなんてことは無かったのだが。
「助かるよ。じゃあ、机、寄せるから」
ニヤつきながら、僕は机を持ち上げて相田さんのそれに必要以上にぴったりとくっつけてやった。教科書を見せてもらうだけならば、当然互いの机に多少の隙間が空いていようと構わないのだが、僕は図々しくも大胆に相田さんとの距離をぐいと詰めた。机の距離だけでなく、椅子ごと相田さんの近くまで寄せれば、彼女との距離は十数センチも離れていない。
「ふひひ…」
授業中にこれほどの距離で女子を見られる機会なんて滅多にない。僕は彼女の顔をじっくりと見つめてみた。それにしても、相田さんは整った顔立ちをしている。このクラス自体、学年の中でも特別顔のいい女ばかり集まっていると言われているが、この相田さんもその中の1人だ。
相田さんはサラサラの髪をポニーテールにまとめた清楚な雰囲気の女の子で、男子からも人気がある。真面目な性格である傍ら、どこか物憂げな表情をしていることが多いところも彼女の魅力のひとつだ。
「…ねぇ、ちょっとぉ…、見すぎじゃない?」
必要以上に近づいて彼女をじっと見つめる僕の行動に、相田さんは再び眉間に皺を寄せて不快そうな顔をした。僕があまりにも近づきすぎたせいか、その身体を僅かに右側に動かして僕と距離をとるようにしてくる。
「相田さん、ちゃんと近づかないと。キミが教科書見えないんじゃない?」
生意気にも僕との距離をとる相田さんの右肩をぐいと引き寄せてやると、彼女は身体をびくりと震わせた後に僕の方を僅かに睨むも、特に抵抗はしてこないようだった。
「僕のことは気にせず、授業聞いてていいからね」
言いながら、今度は相田さんの身につけているブレザーに手をかけた。早速、胸の下のボタンをひとつずつ片手で外していくと、その下からは丁寧にアイロンのかけられたワイシャツが現れた。ブレザーを脱がし、ワイシャツ姿の相田さんを眺めてみる。相田さんの身体のラインに沿ってぴっちりと着こなされたシャツは、彼女のスタイルの良さを引き立てていて扇情的だった。
「ふひひっ。相田さんのおっぱい、柔らかいねぇ」
僕は遠慮なしにワイシャツの上から双丘の片方を掴んでやる。ぐに、ぐに。指先に力を込めて、乱暴に。無造作に揉みしだく。相田さんの清潔なワイシャツが皺を作るのも構わず、好き勝手にその美乳を弄んだ。
「…あ…っ」
やはり、催眠の効果は本物だ。これだけ濫りがましく身体を触っていても全くの無抵抗。距離をつめられて不快に感じるほどの男に、自分の身体を好きに弄られているというのに、相田さんは何ひとつ目立った反応をしない。まるで、自分が性玩具にされているのも当たり前というような風で授業を聞いている。
「今度は、こっちのボタンも外しちゃおうかなぁ〜?」
僕は図に乗って、彼女のワイシャツのボタンも上から順に外していく。振り払おうともせず、僕にされるがままの様子はまるで着せ替え人形になったようだ。しかし、彼女は正真正銘生身の人間だ。
ぷち、ぷち。鎖骨が見え、続いて谷間が覗く。今すぐ顔を埋めたい興奮を堪えながら、次のボタンを外すと、黒のレースのブラジャーに覆われた形のいい美乳が零れた。
「相田さんのおっぱい…っ、ふひひぃ…っ!」
今の彼女の姿はこの空間で場違いすぎる。はたから見れば、授業中にワイシャツをはだけさせて下着を剥き出しにした露出狂だ。それでいて表情をほとんど崩さずに、真面目に授業を聞きながらノートをとっているのだから一層滑稽だ。僕が学校全体にわたって常識改変の催眠をかけているおかげで、相田さん以外の生徒、先生でさえも、相田さんの猥雑な行動を不審に思う人は1人としていない。平然と授業が進んでいくだけだ。
「はぁ…っ、はぁ…っ」
遂に僕の眼前に姿を現した相田さんの双丘。理性を抑えきれなくなって、彼女の胸とブラジャーの暗く僅かな隙間に手をずぼりと差し込んで、柔らかな感触を直接貪る。相田さんの胸は外気に触れたせいか冷たくひんやりとしていて、興奮して熱くなった僕の掌の熱を奪っていく。
「…あん…っ」
指先が乳首に触れた途端、相田さんの身体がぴくりと僅かに跳ねて、小さく声が漏れた。催眠をかけているとは言ったが、不感になるわけではない。羞恥や僕への疑念は抱かないようにさせているが、快感は別だ。気持ちいいとこんな風にいい反応をしてくれる。
「ふひひ、相田さん、授業中なんだから静かにしないと。クラスのみんなに迷惑だよ?」
授業中に厭らしい声をあげてしまった相田さんの乳首を2本の指で軽く摘まんで咎める。柔らかく小さな突起でも、きゅうぅと親指と人差し指で挟んでやると、すぐに硬く大きくなる。
「んんぅ…っ」
静かにしていろ、という僕の命令に逆らわないように、健気にも相田さんはノートをとる手は止めず、口を閉じて喘ぎを堪えている。湿気を帯びていくブラジャーの中で、指を粗雑に擦り合わせて乳首を潰す度に、相田さんは身体をぴくぴくと震えさせる。僕の身勝手な愛撫にも感じてしまう哀れな彼女に笑ってしまいそうになる。
「こっちも触ってあげるからねぇ」
右胸は触ったままに、左の太腿に左手を乗せる。膝上丈のスカート裾から伸びる柔らかな太腿を好き勝手に揉みしだく。中年のオヤジがキャバクラの女にするように無遠慮に。
「そうだ、相田さん。脚、開いてみてよ」
「ちょっと、授業中なんだけどぉ…」
僕の更なる命令に文句を言いながらも、相田さんは徐々にその脚を開いていく。白い太腿が開くにつれて、スカートに新たな影が作られる。秘部をかたどるような逆三角形が段々と大きくなっていく様子に見惚れているうちに、相田さんの脚は椅子の幅いっぱいになるぐらいにまで拡がっていた。
「おおっ、いいねぇ~」
今、相田さんの机の前で屈んで覗き込めば、彼女の下着が丸見えになっていることだろう。もしかしたら、教壇に立つ西山先生にも彼女のあられもない姿が見えているかもしれない。清楚で真面目な相田さんが授業中に下品なガニ股姿になっている。その只ならぬシチュエーションに興奮させられ、僕のペニスは情けなくも勃起してしまっていた。
想像をかきたてるスカートの中身。僕はスカートの裾、太ももの間に指を差し入れて、摘んだ。均等にプリーツのついたスカート。その触り心地は滑らかだ。今まさに、授業中、他の生徒が勉学に励む中、僕は女の太腿の間に手を入れてその中身を暴こうとしている。教壇に立つ先生の1人語りを聞き流しながら、僕はゆっくりとその布を持ち上げていった。
普段、意地でもその内側を見せない生意気な布切れは、僕の手によっていとも簡単に捲れ上がり、ガニ股に開いた太腿の根元をゆっくりと顕にしていく。膝から付け根にかけて、段々と脚は太くなっていくのが、厭らしい。
「ふひひッ。授業中にパンツ、見られちゃうねぇ?」
ぺたんと椅子の上で潰れた太腿の脂肪の更に奥。黒い布地がちらりと見えた。そのまま勢いよくスカートを捲り上げると、そこに大人っぽいデザインの黒い下着が僕の眼前に曝け出された。相田さんが脚を拡げているおかげで、よく見れば下着の布越しに陰唇の肉感まで確認できる。
「スカート、自分で持ってて」
ペンを持っていない方の手にスカートの裾を握らせる。これで露出狂の変態の出来上がりだ。授業中だというのに下品なガニ股姿になるどころか、自らスカートを捲りあげて下着を見せつけている。これが露出狂でなくて何というのだろう。
「あ、そうだ。僕の分のノートもとっておいて」
僕が楽しんでいる間にも授業は進んでいく。僕も少し顔を上げて先生の方を見てみれば、黒板はぎっしりと埋められているようだった。授業後にノートを写すのも面倒なので、相田さんに頼むことにした。
「…えぇ、ノートもぉ…?私だって、自分の分のノートとるだけで精一杯なのに…」
「ほら、頼んだよ」
有無を言わさず、空いていた左手で自分のノートを相田さんに差し出す。不服そうに溜息をつきながらも相田さんは従順に僕のノートを受け取った。
「もう…、キミの頼みなら、仕方ないかぁ…」
相田さんが僕のノートを広げて書き込む一方、僕は彼女から借りているはずの教科書なんて見てすらもいない。僕の視線は相田さんの身体に釘付けだった。
「ふひひ、悪いねぇ。助かるよ」
僕の指は遂に、乳首だけでは飽き足らず、相田さんのパンツにも触れ始めていた。子宮の辺りを指先で撫でながら、先程と同じ要領で乳首を摘みあげると、分かりやすいほど感じている。乳首は一層硬く勃起し、椅子から僅かに腰が浮いていて、声を出さないように口を閉じているせいで、僕の位置まで聞こえるほど相田さんの鼻息は荒くなっていた。
「…っ、…ふぅぅ…っ!んぁ…っ」
爪の先で乳首をカリカリと弾くだけで、身体が跳ねている。ブラジャーの中で勃ち上がった乳首を折り曲げたり、乳房に埋めるように押し込んだり。左右に弾いてやるのも反応がいい。肝心な秘部には触れてもいないのに、下着はじわりと濡れ始めていて厭らしいメスの匂いが僕の鼻孔の奥まで漂ってくる。それでも相田さんは抵抗することなく、何ともないようにノートを取っている。
僕に触られているのが当たり前だと、少し常識を改変しているだけだというのに本当、扱いやすくて助かる。僕の言うことは必ず聞かないといけない。特段、態度が変わるわけでも、僕が好かれるわけでもないが、どれほど好き勝手にしても咎められることは無い。
「おまんこ切ないんでしょ?ふひっ、触ってあげるからねぇ」
下着の中に勢いよく手を突っ込んで、陰唇の隙間から内部へと指をずぶりと挿し込んだ。熱く柔らかな陰唇はヌルヌルに濡れそぼっていて、僕の指の侵入は簡単に許されるどころか、最早悦んでいるようだった。乳首を刺激する度に、膣はきゅうきゅうと僕の指を締め付け、粘ついた愛液を絡ませてくる。開いたままの脚を閉じることもできず、ガニ股のまま、腰を宙に浮かせ、僕の指に身体を翻弄されている。身体を浮かせる度に乳房が上下に揺れ、僕の爪の先を自らの乳首に押し当てる形になっている。僕たちの空間だけが、時間が止まっているかのような無法地帯になっていた。
「あ…っ」
羞恥や抵抗はなくとも、快感で集中力は削がれるらしく、相田さんのシャープペンシルを持つ指が震え始めていた。顔はしっかりと黒板の方を向いているくせに、ノートの上に震えた文字を連ねている様子がいじらしい。
「エッチなまんこだなぁ~。僕に弄られて感じてるんだよねぇ?」
「あ…っ、あぁん…っ!」
高速で指を動かして一気に苛めてやると、相田さんは声を抑えることもできずに下半身を突き出して喘いだ。椅子から離れて浮いた下半身に僕は更に追い打ちをかける。陰核を押し潰しながら、浅く指を出し入れ。それだけでなく、ブラジャーも引き下げ、剥き出しになった双丘の左を咥え、右の突起を指で捻った。
「…んッ、ひゃあぁん…ッ!」
僕の愛撫に数秒ももたず、相田さんは授業中にも関わらず、派手に絶頂した。
「ぢゅるるッ!ぢゅるるんッ!」
絶頂している最中にも、乳首をキツく吸い上げながら、彼女の更なる絶頂を誘う。
「んんんッ!あぁんッ、あぁ…ッ!」
「こ……公式…使…て___」
先生の声は相田さんの喘ぎ声にかき消されていた。僕のノートには相田さんの唾液がぽたりと零れて、汚れていく。
「静かにしろって言ったよねぇ、相田さん?僕のノートも汚しちゃってさぁ…」
机に上半身をうつ伏せにして倒れ込み、肩で息をする相田さんを見下ろして叱りつける。お仕置きをしてやるため、膣に入れたままの指をもう一度動かし始めた。