「なるほどなぁ…、次はこれを試してみるか」
昼休み。昼食の菓子パンを齧りながら、誰にも邪魔されずに読書ができる穴場の中庭の奥で催眠術の本を読みふけっていた。催眠術も様々な種類があるらしく、新たな方法を開拓することも大事である。今日は快晴で風も心地いい。僕は仰向けになりながら、快適に読書をしていたところだった。
「小林くん、またこんなところでサボってなにしてるのかしら?ここが立ち入り禁止って知らないわけじゃないでしょ」
ふと近くで足音が聞こえ、ゆっくり見上げると、黒髪ロングで釣り目に眼鏡をかけた風紀委員長、秋元紅葉が寝転がった僕の頭のすぐそばで魔王のごとく仁王立ちしていた。
「げ、やべ…、秋元…」
秋元は見た目通りのお堅い性格の女だ。特に男子への注意は一層厳しく、多くの男子からはお節介女などと呼ばれて嫌われている。もちろん僕もその例外ではなく何かと口煩い秋元を苦手としていて、今も秋元の姿を見止めた瞬間、あからさまに眉間に皺を寄せてしまっていた。
「そんなに嫌な顔をするなら、こんなところにいないで教室で読めばいいでしょう」
言うまでもなく、秋元の主張は正論であったが、あの煩い教室なんかで集中して読めるわけがない。秋元は未だに不遜な仁王立ちを止めないまま、僕を呆れたように見下ろしている。他の生徒と違い、真面目な秋元のスカートの丈は当然のことながら校則通りに膝下で、ほぼ真下から見上げているこのアングルでもスカートの中が全く見えず、僕は小さく舌打ちした。
「ここは立ち入り禁止って前も言ったわよね。しかも普通の本かと思えばこんなオカルト本まで持ち込んで…。全く呆れるわ」
ゴミを見るような目で僕を蔑み、秋元は僕の手から本を奪い去った。
「さて、何を読んでいたの?…はぁ?『催眠術のすべて』?くっ、あははっ!…まさか小林くん、催眠術なんて信じてるの?」
秋元は信じられないとでもいうように本と僕を見比べて嘲笑う。そしてひとしきり笑った後、あろうことか、本を投げ捨てた。
「ホント、男子ってわけわかんないわね。ふんっ、さっさと教室に戻りなさいよね」
秋元はそう言って僕に背を向けた。
「ちょっと待ってよ」
僕は去ろうとした秋元の背中に声をかけた。ここまでコケにされてタダで帰すわけにはいかない。僕は煩わしそうに振り返った秋元の鼻先に素早く人差し指を押し当てて暗示をかけた。
「何…よっ?……っあ…」
暗示は成功し、膝から力が抜けたように委員長は座り込んだ。既に焦点の定まらなくなった眼鏡の奥のグレーの瞳をじっくりと覗きこんで完全な催眠へと誘導する。秋元の頬を両手で挟んで固定し、目を逸らせなくしてやると委員長の身体は僕の視線にピクリと反応して、完全な催眠へと堕ちていった。時間にして10秒足らずの出来事だった。
「ははっ、あの委員長様がこんなに簡単に催眠に落ちるなんて手応えがないな」
警戒心の強そうな委員長のことだからもう少し苦戦するかと思ったが残念だ。僕は立場をすっかり逆転させたことを確信し、愉悦に浸った。
「秋元、お前が馬鹿にしていた催眠術にかけられる気分はどうだ?」
僕は嘲笑しながら秋元の頬をペチペチと叩いた。そのままセーラー服に手をかけ、スカーフを抜き取った。シュルル、と音を立てた赤い布はあまりにも呆気なく地面に滑り落ちた。
「そうだなぁ、まず服を脱いでもらおうかな」
僕はそう言いながら秋元の制服を剥ぎ取っていく。ついさっきまで催眠術を貶していたはずの秋元は驚くほど簡単に催眠に堕ちきっていた。
「…」
秋元は何も答えず、僕にされるがままだ。いつもの侮蔑の表情などどこにも見当たらない。つい数分前まで僕を不遜に見下ろしていたはずの女は虚ろな目をした操り人形へと成り果てていた。
「…へぇ、意外と可愛いの着てるんだな」
続けてセーラー服を剥いでやると、秋元のイメージにはそぐわないような水色の可愛らしい下着が顔をのぞかせて感嘆する。リボンとレースがあしらわれた上下セットのデザインはいかにも最近のJKが身に着けていそうな下着のそれだった。全くもって色気のない女だと思っていたせいで、そのギャップに不覚にも一瞬だけドキリとしてしまう。
「委員長が野外で脱がされるなんて可哀想だな」
学校の立ち入り禁止の場所で露出している。それだけでも十分聞こえが悪いのに、秋元は風紀を取り締まる側だから尚更だ。それなのに無抵抗に下着姿でいるなんて、誰かにバレたら相当な問題になるだろう。
「まぁ、僕には関係ないけど」
僕は手を止める気など毛頭なく冷たく言い放った。そして自分の言葉で、秋元に馬鹿にされたことにかなり腹を立てていたことを自覚した。この場所には他に誰も来ることはないと分かってはいたが、万が一誰かにバレようと構わないと思っていた。悪いのは秋元なのだから。僕はその激情に任せてそのまま水色のブラジャーを乱暴にはだけさせてやった。日に当たったことが一度もないであろう、形のいい白い双丘がぷるんと零れた。
「あ…、う…」
意味を持たない言葉が秋元の口から零れた。初めて見る秋元の裸体は想像以上に綺麗で、そしてどこか淫猥な雰囲気を醸し出していた。張りのある乳房は同級生と比べれば十分な大きさをしていて、明るい薄桃色の乳首はぷっくりと膨らんでいる。今にもしゃぶりつきたいような卑猥な体つきが露わになっていたのだ。
僕は堪らず、指先で双丘に触れた。まず、親指と人差し指で持ち上げるように下乳を摘まんで弾力を確かめる。ふにふにとした柔らかい脂肪の感触が僕の指を緩やかに優しく押し返してくる。
「外で裸になるのも、こんな風に触られるのも初めてだろ」
明るい昼の日差しに照らされ、秋元の裸体は隅から隅まで明らかになっていた。Vラインまでも線がはっきりと浮き出ていて、下着の下に隠された陰部の存在を彷彿とさせていた。
「ごめんなさいって言ってみな。ほら、”ですぎたことを言って申し訳ありませんでした”ってさ」
脱がせただけではやはり物足りない。僕は秋元に謝罪を求めた。
「…あ…、ですぎたことを言って…、申し訳ありませんでした」
数秒の沈黙ののち、秋元の薄い唇がゆっくりと開き、感情のこもらない口調で淡々と文字を紡いだ。実に滑稽だった。気が強いあの秋元の身を剥いだだけではなく、謝らせているのだ。もちろん、秋元本人に謝罪の気持ちがあるわけではないが、それでも気分は悪くない。
「あははっ、いい気味だ。」
秋元のあまりの従順さに僕は気を良くして、秋元の身体を再びまさぐった。すべすべの太腿に手を這わせてきわどい部分まで撫でてみたり、臍を指で穿ってみたり、浮き出た鎖骨を指でなぞったり。秋元はくすぐったそうに身を捩り、時折嬌声を漏らしては腰を揺らめかせていた。
「あ…っ、はぁっ…、うぅ」
僕の手つきに合わせて身体をくねらせる秋元は、性欲に囚われたただのメスだ。尻を鷲掴みにして、穴を広げてやったり揉みしだいたりすると気持ちいいらしく、じれったそうに甘い声で媚びてくる。秋元を性的に見たことなど一度もなかったのに、こんなに可愛く求められてはこちらもひとたまりもなく、興奮してしまう。
「えっろい声出しやがって…。学校でいけないことして興奮してるんだよなぁ?」
尻を掴んだまま、中指をスジに這わせて指先を軽く動かしてやる。クロッチ部分は既にじっとりと濡れていて、陰唇がヒクヒクと開閉を繰り返しているのが下着の上からでも分かるほどだ。
「あぁ…っ!んっ…、はぁっ、あぅぅッ!」
コリコリ、くにくに。優しく指の腹で陰部を弄ってやる度に、分かりやすくビクビクと身体を震わせるものだからこちらも楽しくなってきてしまう。特に豆を突かれるのが好きらしく、腰を上下に揺らしてどうにか気持ちいいところに押し当てようとしてくるのがいじらしい。
「委員長もエッチなこと好きなんだね。もしかしてオナニーもよくするんじゃないのか?」
「…、はい」
秋元は小さく頷いた。腰の動きといい、喘ぎ声といい、どこか慣れた印象を受けたのはそういうことだったのだ。それにしても、あの秋元が部屋で一人エッチをしているなんて意外すぎた。エッチなことに興味もないどころか、そもそも自慰自体を知らないかもしれないと思っていたほどだからだ。
「へぇ、いつもはどんな風にオナニーしてるの」
僕は意地悪く質問を続けた。催眠にかかっている以上、秋元は嘘をついたり答えを拒んだりすることはできない。
「えっと…、指で、ココをコスコスしたり…、乳首をこんな風に捏ねたり…ぃ、っんっ」
秋元は言いながら、脚をがに股に広げて淫豆を指先で擦って見せた。くちゅくちゅ、と激しい水音が鳴り、下着は愛液がたっぷり染み込んでびしょびしょに重たくなっていく。秋元はヘコヘコと情けなく腰を動かして、野外での自慰に陶酔し始めてしまった。
「あぁ…っ、んっ、…あぁ…っ、はぁっ、あひっ」
「じゃあ、自分が好きなようにオナニーしてみていいよ」
僕が優しくそう言ってやると、太腿をぎゅっと閉じながら突き上げるように指を挿して陰部を穿ったり、見せつけるように脚を開きながら腰を突き出してスジを擦ったり、秋元は自分の性欲のままに自慰を始めた。
「あぁんっ、あふっ、あひぃ…っ、はぁっ、はぁっ」
風が秘部に当たるのが冷たくて気持ちがいいのか、陰唇を人差し指と中指でくぱぁと広げてがに股で腰を動かしているのも、酷く下品でそそられる。
「ふぅん、気持ちよさそうだね。次は僕が下を弄ってあげるから、秋元は自分の乳首を好きなように弄ってみてよ」
コリコリ、くちゅくちゅ、ぬちゅっ!中庭の奥で、密かに淫猥な音を立てている。いつものように教室でする時とは違って、もしかしたら誰かに見つかるかもしれないというスリルが背徳感となって僕を襲う。そしてあの秋元を侍らせているんだという優越感も相まって、僕も下半身を熱くさせていた。秋元の陰部を下着の上からコリコリと弄りながら、自らの肉棒もズボンの中から取り出して扱きあげる。むっちりとした白い太腿に硬くなった先端をグリグリ押し付けると気持ちいい。
「んっ…、はぁっ、うぅ…っ、はぅんッ、あぁ…ッ!」
秋元も一心不乱に乳首を両手でこねくり回している。乳首はピンと勃ち上がっていて、親指と人差し指で挟むように摘まんで、男の肉棒を慰めるように上下にシコシコと下品に扱いては身体をビクつかせている。
「いつもそんな風に乳首をシコってるのか。えっろい女だな」
一方下半身は軽く弄られるだけでは刺激が足りないのか、秋元の腰の動きは徐々に艶めかしく、そして激しくなっていく。下着は愛液が染み込んでヌルヌルに湿り、指にまで粘ついた汁が零れてくる。
「クリ、大きくなってるぞ。早くここをぐちゃぐちゃにして欲しくて我慢できないんだろ?」
「あぁ…っ、あひぃ…っ、んっ、くぅぅ…っ、くひぃぃぃッ!ひゃあぁッ!」
僕が指摘した通り、淫豆はぷっくりと膨らんで勃起し、下着の上からでも存在がわかるくらいに肥大して更なる刺激を待ち望んでいた。軽く指の爪先でカリカリッと引っ掻いてやると、秋元は情けない喘ぎ声をあげて膝を震えさせた。
「これが気持ちいいんだろ。外なのにそんなに喘いで大丈夫なのかなぁ?」
一段とスピード上げて、陰核を追いつめる。ヌルついているせいで上手く狙いが定まらないので、陰唇を人差し指と薬指で広げて中指で弄ってやる。すると、ダイレクトに刺激されるせいか、秋元は更に嬌声を大きくした。トントン、カリカリ。爪や指の腹を使って秋元が欲しがっているところを的確にタップしてやる。
「あぁ…ッ!あひっ!…んっ、んっっ!あぁぁ…ッ!」
愛液は秋元の太腿にまで伝って、僕の肉棒から溢れた我慢汁と混ざりあって、まるで行為中のような音まで鳴り出した。ぐちゅんぐちゅんッ、ぬちゅっ!その上秋元が厭らしい声をあげるものだから耳からも犯され、僕も絶頂を近くに感じ始めていた。
「くっ、あぁっ、秋元…、イけ…っ!イけッ!」
ぐちゅぐちゅぐちゅッ!陰核を押しつぶすように爪で刺激する。バイブのように細かく振動させれば、秋元は大きく身体を震えさせ、身体を弓なりに反らした。
「ううぅ、っあぁあああぁ~ッ!!」
ビクビクッ!秋元と僕はほぼ同時に絶頂を迎えた。僕は秋元の太腿に大量の白濁を塗り付けるように吐き出し、その綺麗な肌を僕の欲望で汚してやった。
「ふぅっ、まだ時間はあるな…」
昼休みの終わりまではあと10分ほどあるようだった。僕はそれを確かめると、秋元を後ろから抱きこんで、再び秋元の下着の上から陰核を弄った。
「んひっ?!…ッきゃぅぅッ!」
絶頂したあとに油断しきっていた秋元は、突然の刺激に戸惑い、身体を捩った。しかし、男の力に敵うわけもなく、イったばかりで敏感になっている身体を好きに弄らせる結果となった。胸も後ろから揉みしだき、乳首の先端を爪で引っ掻いてやると、すぐにビクビクと身体を跳ねさせた。
「あぁ…っ、あひっ…っ!あぁッ!んぁぁあッ!」
少し離れたところにある校舎に聞こえてしまっているかもしれない。それほどに秋元は大きな声で喘ぎ、興奮していた。
「敏感なところをイジられて、すぐにでもイっちゃいそうになるよな。でもまだイクなよ」
耳元でそう命令すると、秋元は絶頂を我慢しようとぎゅうと太腿を擦り合わせる。健気に快感を受け流そうとする秋元を容赦なく責め立て、追い込んでいく。
「あぁあ…ッ!あひっ、んぁぁあぁッ!」
乳首はガチガチに勃起し、シコシコと扱いてやれば、気持ちよさそうに嬌声を上げている。陰核は皮がズル剥けになり、爪で突くだけで秋元は身体全体をビクつかせた。
「あぁぁあッ!…ッあぁぁあっ!」
今にもイキそうになる秋元。強く一擦りすればもう絶頂してしまうだろう。
「はい、おあずけな」
「あ…ッ、んっ、ふぇ…?」
イかせてもらえると思っていた秋元は困惑した表情を浮かべながら、急に動きを止めた俺を見上げた。絶頂を直前にしていた身体は淫らに揺らめいたままで、僕の指に擦り付けようと浅ましく腰が蠢いている。しかし、秋元の身体から手を放し、僕は乱れた服装を整え始めた。
「放課後も教室で待ってるからな」
制服を整え終わった頃、ちょうど5分前のチャイムが鳴り、僕は呆然とする秋元にそう言い残して一足先に教室へと向かった。