【小説】時間停止の世界〜時間停止でスカートめくり〜

時間停止の世界

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「はぁ…。また今日から学校とか信じたくねぇよ…」

通学路を歩きながら深い溜息をついた。楽しかった休日が終わり、早くも月曜日が来てしまった。朝から憂鬱で頭が痛い。今日からまた5日間も学校に通い続けなければいけない。惨すぎる現実にやり場のない絶望を感じて、暗然とした気分になる。

「今日発売のアイドル雑誌、さっさと買いに行きたいのにさあ」

誰に言うでもなくぼやいてみる。放課後の楽しみのことを考えなければ、学校までの足取りが進まない。かといってサボるほどの勇気もなく、いつものように無心のまま校門をくぐり、靴を履き替え教室へと続く廊下を進んでいく。

「帰りたい…」

学校へ行くのが憂鬱になってうじうじしてしまうせいで、僕はいつも遅刻ギリギリだ。今日もそれは変わらず既にほとんどの生徒たちが登校していた。教室へと近づいていくごとに、生徒たちの騒がしい声が増えていく。朝から賑やかなものだ。学校に何の楽しみも見いだせない僕には理解できない。毎日飽きずに学校へ通う同級生たちを見ていると、どうにもやるせない気持ちになるのだ。

廊下の道幅いっぱいに広がって楽しげに会話をする生徒の塊たちは、総じて横をすり抜けて通る僕に道を譲るでもなく声をかけるでもない。別にいじめられているわけではない。それでも僕なんて居ても居なくても変わらないんじゃないか、そんなふうに考えてしまって苦しい。学校という場所にいるだけでそんな暗い感情が沸き上がってくる。

煩く騒ぎ立てている生徒たちをぼうっと眺めていると、何だか自分の存在を否定されているような気がして見ていられなくなって思わず視線を逸らして窓の方を向いた。手垢まみれのガラス窓には起き抜けの顔が映っている。パッとしないこの顔は他でもない僕の顔だ。浮腫んで重たい瞼にぼさぼさの髪。朝はいつも水で洗うだけで髪もとかさないしワックスなんか使ったこともない。確かにこんな見た目の男と仲良くなりたいと思うやつなんていないだろう。

「はぁ…。考えるのやめよ」

朝から散々な気分だ。さっさと教室に入ってしまおう。窓から視線を戻し再び教室への道を歩き始めると、様々な学年の女子生徒たちが行き来しているのがぼんやりと目に入った。初々しさの残る1年生から大人に向かって熟し始めた3年の先輩まで。ほとんどの生徒たちは楽しそうに友人たちと談笑していて、眺めているだけで眩しくて息苦しい。

「……」

今までの僕ならば俯いて通り過ぎていただろう。悔しさや虚しさを噛み潰しながら。

「…お前ら、覚悟しろよ」

口角を上げる。ズボンのポケットに手を突っ込み、その中を弄って目的のものを掴んだ。鬱屈とした学校生活を送っているとは言ったが、最近は気晴らしになるものを見つけたのだ。

手のひらの中に収まっているものについているボタンを押し込む。

カチリ。ボタンに触れた人差し指に力を込めるとボタンがゆっくりと沈み、やけに大きな金属音がした。

「お、成功だな」

シィン。あれほど騒々しかった廊下は一瞬にして静まり返る。声だけではない。窓の外から聞こえていた風や虫たちの音まで聞こえなくなった。僕の周りではしゃいでいた生徒たちは一様に動きをぴたりと止めている。大笑いして口を開けたままの男。片足を上げたままの女。思わず笑いが込み上げてきそうな格好をしている生徒もいる。

「ほんとに止まってるんだもんなぁ」

手のひらに握っていたものをズボンのポケットから取り出してそれをまじまじと見つめる。アンティーク調の時計。僕はこの時計についている突起を押し込んだのだ。

つい先日のこと。僕はこの不可思議な時計を手に入れた。この時計があれば自分以外の時間を止めることができるという非現実的なアイテム。まるで空想の世界の産物だ。初めてこの時計を使った時は、あまりに信じられない光景に夢でも見ているのかと思った。不自然に突出したそのネジのようなボタンを押し込むだけで時間が止まってしまうのだ。突然、自分以外の人間たちがぴたりとその動きを止め何の反応も示さなくなっていた。

初めは恐怖だった。僕がこのボタンを押したせいで、みんなが死んだのかとすら思った。しかし何度も使っていると慣れてくるもので、既に何度も軽い悪戯をするようになっていた。

そして、何度か実験をしてみてこの時計についてわかったことがいくつかあった。時間が止まっている時のことは誰も覚えていないということ。もう一度ボタンを押せば何事も無かったかのように時間が動き出すこと。上手くやればどんな悪戯だって、どんな犯罪だって犯せてしまうのだ。

つい先ほども言ったように元々僕は地味な方だ。顔がいいわけでもなく、かと言って運動や勉強ができるわけでもない。目立つような特技も特徴もない。中学の頃からは、女と話すのも行事の時ぐらいという悲しい青春を送っている。しかしもし、この時計を上手く使うことができればこの疎ましい学校生活も少しは良くなるかもしれない。

例えば、体育の授業中に時間を止めてみるだけでも、あたかも僕が活躍しているように見せられる。サッカーなんかで言うと時間を停止させて球をゴール直前まで運んでしまえばいい。時間を進めた後にボールを軽く蹴るだけでゴールに入り、僕がスーパープレーをしたように誰もが思い込むことだろう。

テストだってカンニングし放題だ。テスト中に時間を止めて頭の良いクラスメイトの回答を覗いて写せばいいだけだ。試験日前に職員室に忍び込んで予め問題を把握しておくことだって容易い。

不審に思われない程度に上手くやれば、クラスメイトたちは僕への見方をがらりと変えるに違いない。僕のことを空気のように扱う女たちも、小馬鹿にしてきた女たちも。みんなが僕に一目置くようになる。

ただそれをしていないのは、僕自身がかなり用心深い性格だということにある。時間停止という不正をして運動や勉強が得意になったのだとバレたら面倒なことになる。僕以外の時間が止まっているのだから他の誰かにバレることなどそうそうないだろうが、度を過ぎたことをすれば当然怪しまれる。それに他の誰かがこれと同じ時計を持っていないとも限らない。そうでなくともこそこそとやるのが僕の流儀なのだ。

「それにしても、ホントに不思議な時計だよなあ…」

手のひらの上の時計をまじまじと見つめて首を傾げる。今のところ不正などをする気はない。性的な悪戯に関してもセックスはもちろん、特殊なプレイだってできてしまうのだが、僕は今までにスカート捲りや着替えの覗きなどの簡単なものしかしたことがなかった。

こうして僕が危ない橋を渡らないのは僕が用心深い性格であることはもちろん、この時計についてまだわからないことが多いということもひとつの原因であった。この時計について解明する為にも、今は時間停止をして様々な検証を行いながら、同時に多少のストレス解消ができれば僕は十分だった。

「早速、楽しませてもらうぞぉ。ひひひ、こんなに女が…」

時間停止した世界。僕だけの世界。出過ぎたことをする気は無いが折角ならば存分に楽しませてもらおう。

すっかり止まってしまった生徒たちを見渡す。まずは近くに立っていた女たちを眺めることにした。先ほどまでぺちゃくちゃと賑やかに話していた3人の女グループだ。どの子も顔立ちはまだ幼く制服は着崩していない。恐らく1年生だろう。

その中でも僕の一番近くに立っていた女、膝下丈まで伸びているその子のスカートの裾を片手で掴む。やはりまだ制服が新しいのか、スカートのプリーツはしっかりと残っていて、少し持ち上げてみると綺麗な扇を描くのが美しい。スカートの描く曲線を楽しみつつ、ゆっくりと彼女の腰のあたりまで裾を持ち上げてみた。

「おっ、ピンクかぁ」

ちらり。捲られたスカートの内側から見えたのは薄ピンク色の下着。小さく可愛らしいリボンがいくつもあしらわれているのが目を引いた。股上は浅く、形の良い臍が良く見える。確かこの下着はヒップハンガーという種類だったか。顔はまだ幼いのに、下着はもう大人のものを身につけているらしい。陰部を隠す手触りの良さそうな生地からむっちりとした太腿が伸びているのが何とも厭らしい。

「隣のキミはどんな下着なのかなぁ?」

隣に立っていた女のスカートも同じようにゆっくりと捲り上げる。丸い膝頭、そして太腿が見え、そして陰部を包む下着が見える。今度は白だ。レースのあしらわれた清潔感のあるデザインのもの。

どうせならば残りの1人の女も覗かせてもらおう。持ち上げると水色だ。よく見るとこちらの下着は貝やいかりの模様が散りばめられているマリン系のデザインらしく、涼やかで可愛らしい。

「ひひひっ!こっちも!こっちも…っ!」

楽しくなってきて次々とスカートを捲っていく。普段は絶対に中を見せてくれないはずの布。特に僕のような男には決して見せてはもらえない。今までに何度その中身を想像したことだろう。短いスカートに釘付けになってみたり、少し強い風が吹けば裾を持ち上げてくれるのを期待をしてみたり。それでもその内側を見たことは一度だってなかった。

鉛でも入っているのかと思うほどに重たく中身を見せてくれなかったその布が、今や僕の手によっていとも簡単にその奥に隠した下着を僕に見せてくれていた。

「最高だぁ!ひひっ、お前らも僕みたいな地味な男にパンツ見られて可哀想に!」

女たちは白昼堂々、スカートを捲られていても女たちは何の反応もしない。まるでマネキンのようだった。しかし、彼女たちは僕がひとたび時間を進めるだけで元通りに動き出す本物の雌。

周りで間抜けな顔をして固まっている男たちも、今の光景を見ていたらどんなに興奮するだろう。女たちの下着を好き放題見られるのだ。興奮しないわけがない。実際、僕のズボンの中は窮屈になっていてペニスは今にも扱いてしまいたいほどに硬く勃起していた。でも、この光景は誰にも見せてやらない。これは僕だけの景色だ。

「…おぉ?あの女はもしかして…」

既に10人のスカートは捲っただろうか。色とりどりの下着が次々と僕に暴かれていき、次なるターゲットを探していた時だった。ふと廊下の奥に1人で立っている女の横顔に目を奪われる。少し離れたところから見ても分かる、ポニーテールが良く似合うキリッとした美人だ。

「やっぱりあれ、中川さんじゃないか」

目を凝らして見てみるとその美女は僕のクラスメイトの中川美桜だった。今日も相変わらず絵になる顔立ちをしている。

いつも誰かといるはずの彼女が1人でいるところを見るに、彼女も今しがた登校してきたばかりで教室に向かっている途中だったらしい。細い片脚を上げたままの状態で固まっている。そんな滑稽なはずのポーズも、中川さんほどの美人ともなればサマになって見えるのだから狡いものだ。それにしてもこんな所で彼女に会えるなんて。いい女を見つけた。思わぬ偶然に無意識のうちに口角が上がっていた。僕は早足で中川さんの元へ向かい彼女の前に立つ。

「相変わらず、むかつくぐらい可愛いよなあ…」

まずはその顔をじっくりと眺めてみる。彼女のことはほとんど遠目でしか見た事がなかったが、やはりこれだけ近くで見ても美しい顔立ちをしている。しかもこの中川美桜という女は顔が整っているばかりではなく、運動までこなせる才女ときた。ここまで揃っていればもちろん中川さんはクラスの中心的存在で、普段から誰かと一緒にいて楽しそうにしている。当然、男にも相当モテているらしく、他のクラスの男が噂しているのを耳にしたことは1度や2度ではない。胸や尻も程よい大きさをしていて、男共にオカズに使われない日はないだろう。

「まあ、僕は嫌いだけどな。こんな女のどこがいいんだか」

この中川という女は完璧超人のように見えて少々性格に難ありなのだ。先生や友人たちには愛想良くしているが、僕のようなスクールカースト下位のクラスメイト相手となればその態度は一変する。笑顔は消え汚いものを見るような目をするのだ。明らかな軽蔑の目だ。そればかりでなく面倒な係を押し付けられたり、無視されることも少なくなかった。

それでいてクラスの大半にはニコニコと接しているおかげで一目置かれているし、他のクラスでも『優しい女』で有名なのだから彼女に蔑まれている立場である僕としては納得がいかない。

とにかく、この女は強かで気が強く厄介なのだ。

「さぁて、中川さんもパンツを見せてもらうからな」

嫌いだからこそ見てやりたいと思った。僕のことを見下している生意気な女の下着を僕の目に焼き付けてやろう。意気込んだ僕は中川さんの脚元にしゃがんでスカートの中を覗き込んだ。ゾクゾクとした期待が背中を駆け上るのを感じつつ、僕は目線を上へと向けていく。スカートの陰の奥。スラリとした太腿の先に見えたのは深い赤色の下着だった。

「ふぅん…。赤、ねぇ」

気の強い彼女に似合う色だと思った。これがあの中川さんの下着かと思うと、一層興奮する。顔立ちのいい女。男たちが憧れる女。僕を馬鹿にしている女。僕のことを空気のように扱う女。彼女は今まさに僕にパンツを見られている。いや、抵抗すらないのだから彼女自ら見せていると言っても過言ではない。またペニスが熱くなりズボンが窮屈になり始める。

「…これだけじゃ物足りないな」

折角あの中川さんを好き勝手にできる機会だ。存分にこの時間を使わせてもらおう。僕は赤い下着に顔を近づけていった。

「ひひっ!中川さんのスカートの中…っ!はぁっ、はぁっ!…すぅ〜、はぁ~!」

スカートの中に顔を突っ込み匂いを嗅いでみた。甘ったるい柔軟剤の香りだ。彼女ほどともなれば匂いにも気を使っているらしい。確かに、彼女の横を通り抜ける時はいつも制汗剤やシャンプーの良い香りが鼻を掠めていくような気がする。

「こんなのじゃなくて…っ、もっと…っ!んむっ、すうぅ〜っ!」

こんな匂いを嗅ぎたいんじゃない。僕が嗅ぎたいのは中川さんの体臭だ。次は更に顔を近づけ、赤の下着に鼻を埋めてみる。鼻先に人肌の体温を感じながら再び深く息を吸い込むと、今度は柔軟剤の匂いに混じって汗の酸っぱい香りが鼻腔を突く。

「ひひ!これだ!これが中川さんの匂い…っ!僕みたいなのに嗅がれちゃってさぁ!ざまあみろ!」

普段僕が側を通るだけで眉を顰め、嫌な顔をするくせに。そんな男に陰部の匂いを嗅がれている。なんて哀れな女なんだろう!

優越感に浸りながら思う存分に鼻から息を吸い込む。何度も、何度も。下着越しの陰唇の窪みに鼻を埋め、身体全体に行き渡るほどに大量の酸素を取り入れていくと、中川さんの陰部の匂いが染みついた空気が体の中に次々と送り込まれてくる感覚に僕の脳が快感を感じているのが伝わってくる。それは絶頂に限りなく近い、強烈な快感だった。

「はぁ…っ、はぁ…っ!」

ただ息を吸い込んでいるだけなのに、自我を失いそうになるほど興奮してしまう。そんなスケベな男に陰部を明け渡している中川さんは心底哀れだと思うが、その一方で嫌いな女の下着に顔を埋めて勃起させている僕も僕だ。悔しい。悔しいけれど昂りが止められない。

僕自身、少し前だが中川さんをオカズにしていたことはある。学校では僕のことを見下している彼女が、僕のペニスに夢中になるなんていう童貞臭い妄想だ。優越感に震えながら何度も妄想上の彼女の膣内に射精した。今の状況はそれに近い、いやそれ以上の快感を生み出している。まだペニスを扱いてもいないのに。

「ひひっ、次はこっちも楽しませてもらおう」

匂いを嗅ぐだけだなんてもう我慢ならない。陰部に顔を押し付けた格好のままスカートの中に手を突っ込んで下着越しの尻をぐいと掴んだ。

「うひぃっ!こりゃすげぇ…っ!」

見た目通り揉み心地の良い大きさをしている。脂肪もついているが、運動部だからだろうか程よく引き締まっているのもいい。

女の身体に触れたという堪らなくなってズボンからペニスを取り出し、扱く。ペニスは硬く反り返り我慢汁が零れ始めていた。

「はぁっ、はぁっ!うぅ…っ、くぅぅ…っ!」

シコシコシコシコ。数秒もしないうちに僕の手は高速でペニスを扱いていた。普段の自慰のフィニッシュ直前ほどの速度だ。ペニスを握っていない方の手は中川さんの尻を掴み、揉みしだいている。興奮は既に最高潮に達していて、その強烈なほどの昂りに扱く速さが追い付かない。

「ふぅぅーっ!ふぅぅーっ!」

僕の熱い鼻息が赤い下着の布を通して中川さんの陰部へ吹き付ける。

「おッ、おお…っ!美桜…っ、美桜ぉ…っ!」

頭が熱く沸騰し、思わず中川さんの名前を呼んでいた。彼女の名前を呼んだ自らの言葉。それが僕の鼓膜を揺らした瞬間、禁忌を犯した背徳感に体がぞくりと鋭い快楽を生み出した。喉の奥から溢れた獣のような声がスカートの中で鈍く反響し、そして射精していた。

びゅっ、びゅるるっ!ペニスから飛び出した精液は勢い良く床に打ち付けられる。濃厚な精液は中川さんの脚元の床に次々と貼り付き、僅かな飛沫は彼女の上履きを汚していく。

「お…っ、おぉっ!」

学校で射精をしてしまった。クラスメイトのスカートに顔を突っ込んで、尻を揉みながらイってしまった。

スカートを捲ったり太腿を眺めながらの見抜きをしたりすることは何度もしてきたが、直接女の身体に触れながらの性的行為は初めてだった。こんなのを知ったらもう戻れない。しかし後悔などはなかった。ただ、新たなる快楽の予感に打ち震えながら僕は長い射精をしていた。

「はぁ…っ、はぁぁ…」

長い時間をかけてようやく射精が終わり、力が抜ける。こんなにも気持ちいい自慰は初めてかもしれない。僕は持っていたハンカチで中川さんの上履きについた精液や太腿を汚した唾液を綺麗に拭き取った。

「これ以上はまずいか…」

汚れを拭き取りながらその身体の感触にまたしても勃起しそうになるが、そろそろ止めておいた方がいいだろう。

「…よし、元通りだな」

辺りを見渡し、時間を停止する前と変わりないか確認する。できるだけ不審に思われないよう用心深く確認し、そして再び時計を手に握った。

カチリ。時間を止めた時と同じだ。時計に付いている突起を押し込んだ。

「…それでねぇ!」

すぐ隣にいた3人グループは大きな声で話の続きを始めた。つい先ほどまで自分の下着を暴かれていたとも知らずに。他の生徒たちも同じようにいつもの生活へと戻っていく。

その奥に見える中川さんに目をやると、何事も無かったかのように教室の方へ歩き出していた。自分を見つめる視線を感じたのか、彼女はこちらをちらりと振り返る。しかし視線の主が僕だと気づくと、眉を顰めてすぐに元の方へと向き直った。いつもは苛立つはずのその不躾な行為に僕は愉悦すら感じていた。

だって僕はお前の下着の色だって、陰部の匂いだって知っているのだ。柔らかな尻の感触は手に残っているし陰部の柔らかさは鼻先が覚えている。

ああ、思い返すだけで勃起しそうだ。僕は彼女の後を追い教室へ向かった。

★『OVA イジラレ ~復讐催○~』