【小説】催眠術で風紀委員長に仕返したい
「なるほどなぁ…、次はこれを試してみるか」 昼休み。昼食の菓子パンを齧りながら、誰にも邪魔されずに読書ができる穴場の中庭の奥で催眠術の本を読みふけっていた。催眠術も様々な種類があるらしく、新たな方法を開拓することも大事で…
「なるほどなぁ…、次はこれを試してみるか」 昼休み。昼食の菓子パンを齧りながら、誰にも邪魔されずに読書ができる穴場の中庭の奥で催眠術の本を読みふけっていた。催眠術も様々な種類があるらしく、新たな方法を開拓することも大事で…
「あ、やべぇ。忘れ物しちゃったわ。加藤、先帰ってて!」 暗い夜の帰り道。僕は塾に忘れ物をしていることに気が付いて声をあげた。 「ははっ、またかよ」 アイスを片手に僕の隣を歩いていた加藤は呆れたように笑って言った。僕は塾…
ガラリ。静まり返っていた教室のドアを前触れなく開けて入ってきたのは、クラスメイトの佐藤亜由実だ。 「あ、お待たせ、小林くん。何か用かな?ごめんね、さっきまで部活だったから」 部活帰りにわざわざ立ち寄ってくれたのだろう、佐…